曽我研究室初の卒業研究が無事通過いたしました!

2月1日,本学科の卒業研究の発表会が開催されました。本大学では学部生はポスター形式で発表します。その前に論文形式でまとめたものを主査1名+副査2名でチェックを行います。発表は学生が口頭で行いますが,本研究室では成果物がある場合には実際のデモンストレーションを義務付けました。

兎にも角にも,ここに至るまでにそれぞれの学生(今年は6名でした)が大勢の皆様のご支援,ご協力のもと研究として取りまとめることができました。まずは御礼申し上げます。本研究室では寝泊まりすることを禁じていますが,結局,各学生は自宅で徹夜をしたものも少なくなかったようです。以下の写真などは,疲労困憊の様子がにじみ出ていますよね(笑)。

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それにしても,先輩のいない研究室で卒業研究をするのは本当に大変だったろうと思います。いわゆる線路がないわけです。色々とありましたが,いずれも興味深い内容だったと思います。今後,後輩たちがそれらを引き継ぎながらより一層の成果につながっていることを期待しています。

まずはお疲れさまでした!

Apple Storeイベントで学生が発表

曽我研究室の設備をなどを使い,様々な授業が展開されています。

その中でもシステムデザインプロジェクトは学生自身がグループを作り,様々な方法で問題を解決する必修科目です。私の研究室ではFileMakerやiBooks Authorなどを道具に使うことがあります。今回は,Apple Storeイベントで学生たちがその一端を発表してくれました。以下,Apple Storeの告知文から当日の概要です。

タイトル:「FileMakerプラットフォームを使った大学のICT教育」
日時:1月23日(土)1:00 p.m. ―2:00 p.m.
内容:FileMaker Proを使った大学でのICT教育の最新事例をご紹介します。まず、ファイルメーカー社の荒地暁氏が同社のキャンパスプログラムを説明。また、千歳科学技術大学で非常勤講師を務める有賀啓之氏が、授業でのFileMakerプラットフォームの利用方法を、同大学の曽我聡起教授とその研究室のみなさんが、FileMaker Proを使ったアプリケーション開発の事例を紹介します。FileMakerの導入をお考えの大学関係者の方はぜひご参加ください。

当日は有賀先生からFileMaker関係者への声がけもあり,いつものCIEC(コンピュータ利用教育学会北海道支部)でのイベントメンバーとは異なる顔ぶれが揃い,概ね20名ぐらいの方が参加してくださいました。今回のプロジェクトは電子メニューを扱い,アレルギーのある方は対応する商品が提示されないというものです。かなり苦労したものですが,当日も無事iPadでデモンストレーションすることができました。当日ご参加いただいた皆様に御礼もうし上げます。ありがとうございました。

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iPad ProとApple Pencil

年末にようやくiPad Pro用のApple Pencilを入手することができた。既にあちこちで,このスペシャルがスタイラスについての感想がアップされているので,詳細はそちらにお任せする。

そもそも,スタイラスについてはApple CEOであるスティーブ・ジョブズに「スタイラスはないのか?」と質問した記者に「指を削れ」といったとかという都市伝説があった。

ジョブズが大嫌いだったスタイラスがiPad Proの「Pencil」で登場したわけとは

http://gigazine.net/news/20150922-apple-pencil-stylus-jobs-hated/

ただし,スタイラスの有用性は限られた面積の中に高い解像度で書き込みをするには面積の大きな指よりも有利であることは自明である。だが,静電容量方式のマルチタッチディスプレイに対応した理想的なスタイラスを作ることは中々容易ではなく,私も適当なものが見つからなかった思いがある。特に,先端部はある程度の丸みを帯びるものが多く,これだと何のためのスタイラスなのかと考え込んでしまう。

さすがに,iPadを作っているメーカーらしく,アップル純正のApple Pencilは重量バランスや書き心地など申し分がない。これを実現するためにAppleはiPad Proに特別な仕掛けをしたらしく,Apple PencilはiPad Pro専用になっている。色々なアプリがApple Pencilに対応しつつあり,私も色々なアプリを試している。その中で,手書き認識アプリとして草分け的存在のMazecが素晴らしかった。

これまでも,様々なスタイラスでMazecを試したが,Apple Pencilが抜群に使いやすく認識率も高い。おそらく,iPad Proの高いCPU性能も有利に働いたとみられる。83歳になる自分の母にMazecで文字入力を試してもらったが,素晴らしいと絶賛していた。もちろん,実際には少々の小技を駆使する必要があるのだが,ようやく実用化の領域に近づいたと言えるだろう。

今後は,卒業研究の赤をPDFに入れる際にiPad ProとApple Pencilが役に立つことだろう。

新年あけましておめでとうございます

みなさまあけましておめでとうございます。

曽我ラボで学生と迎える実質的には初の正月になります。

昨年はいろいろなことがありました。研究室の学生諸君には配属時に「この研究室には先輩もいなければ,過去の研究実績も何もない。その分苦労することになる」と脅しをかけましたが,その言葉の通り大変な卒業研究になっています(笑)。先に述べた通り,どうしてもテーマの確定や準備に手間取り,私が見る限り概ね3週間遅れています。しかし,その内容はそれぞれ興味深いものばかりです。今後の学生諸君は線路が引かれていて楽(?)ですね。

さて,私自身は昨年を振り返ると普段の学会発表に加えて,ハワイ島で開催された”E-Learn2015″での発表が印象的でした。何しろ自分の誕生日に海外に出発するというのは初めての経験でしたし,しかも日付変更線をまたいだので誕生日も二日間で二回経験しました。挙句のはてに,ハワイの入国管理官に「Happy Birthday!」と言われるしまつ(笑)。発表会場だったホテル・マリオットも素敵でした。キャッチの写真はハワイ島のラバビーチで撮影したものです。

2016年はどのような歳になるのでしょう。まずは4年生達に無事に卒業してもらうことが第一です。

千歳水族館で実験

先にお伝えしたように,PCカンファレンス北海道2015で本研究室の学部生である大鐘君と西田君が千歳水族館とコラボしてiBeaconコンテンツを開発してました。iBeaconはここ数ヶ月の間にも様々なところで取り上げられていて,我々も面食らっているところです。例えば,全日空が羽田空港での移動経路表示に使ったり,JR東日本が東京駅内の案内を行うなど大々的な利用が増えています。

私たちは今年リニューアルされた千歳水族館さんと一緒にiBeaconを使ったサービスの改善,新規提供を考えています。来館者が水槽を紹介するコンテンツを入れたiPadを持って館内を歩くと,iBeaconのあるところで該当コンテンツが自動表示される仕組みです。

ポイントはコンテンツ紹介のモバイルアプリ開発とiBeaconの電波をキャッチしてその情報をモバイルアプリに送信するネイティブアプリ開発を分けたことです。ざっと見たところでは,iBeaconを受診するアプリとコンテンツ表示アプリは一体化されたケースが多いようです。しかし,これでは開発効率が悪くなってしまいます。いわばHTMLとCSS,JavaScriptのようにコンテンツとプログラムは分けたかったのです。

そこで今回はコンテンツ部にFileMakerを使い(表示はFIleMaker Go),受診アプリと分離することにしました。FileMakerによるコンテンツ部は単独利用も視野に入れて水槽紹介や現在値表示を行うようにしました。受診アプリが厄介だったのはビーコンの電波が重なり合った場合などでの対処やユーザーの移動速度に対応できるかどうかなど様々な課題がありました。

先日ようやくシステムがまとまったので,研究室配属が決定した3年生2名を被験者として実験を行ってきました。案の定,いろいろな問題があり,4年生の二人は卒業に向けて新たな課題を克服しようとしています。

今回は菊池館長に千歳水族館の目玉水槽の一つである支笏湖水槽を水槽上部から見せていただきました。ひょっとするとアイデアにつながるかもしれません。

いつもご対応いただいている千歳水族館の菊池館長始め水族館の皆様にはお礼申し上げます。ありがとうございます。

新人歓迎会終了

昨年は「新人」(3年生)しかいなかった我が研究室ですが、今年は4年生による3年生歓迎会を開催することができました。目出度い(笑)。

恒例(?)の本研究室選んだ本音(3年生)に続き、先輩から一言(4年生)が興味深かったです。また、当日はPCカンファレンス北海道2015実行委員会から届いた大鐘君と西田君へのプレゼンテーションスキル賞の表彰式も行いました(曽我代読)。

さあ、4年生は卒業研究の追い込み、3年生は引き継ぎなど頑張ってください。今年は列車の時間の都合などで早めに席を立った学生もいたので、ご覧のような写真になりました。近いうちに全員揃った写真を撮りたいと思います。

さて、来年は…気がはやい?(笑)

本研究室の学生が学会で表彰されました

PCカンファレンス北海道2015(2015.11.14-15,北見工業大学)にて,本研究室の学部生である大鐘君と西田君が以下の研究発表を行いました。

  • 近接通信とウェアラブルデバイスを組み合わせたデジタルコンテンツの表示に関する実験 -千歳水族館を例にして-,大鐘幸一郎,西田理貴,曽我聡起,pp.17-18,CIEC北海道支部,2015

本発表は,彼らの卒業研究の一環として行ったもので,発表は大鐘君,西田君それぞれが行いました。本研究には公益財団法人千歳青少年教育財団千歳水族館様のご協力を得ています。

本学会発表においては,学生発表についてプレゼンテーションスキル賞が設けられています。これは,発表内容や発表態度などを総合的に評価するもので,今回は本研究室の二人が選ばれたものです。努力の甲斐があったと思います。おめでとうございました。引き続き,研究が成就するように努力を続けてください。

追伸:

本学公式ページでも紹介されました。

https://www.chitose.ac.jp/target/toent/001934.html

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中山五輪男様(ソフトバンク社)にご講演いただきました

11月2日,本学B101教室にてソフトバンク社の中山五輪男様にご講演いただきました。これは本学の一年生向け必修科目である「テクノロジー基礎」の授業の一環として行われたものです。当日は不肖私が中山様のご紹介,進行を仰せつかりました。

中山様はソフトバンク社の首席エバンジェリストです。iPhoneやiPadなどのモバイルデバイスやクラウドサービス,ペッパーや人工知能など幅広い分野をわかりやすく紹介してくださいます。日本全国多い時では年間300回ほど講演して回られるということで,この分野では極めてご著明な方です。

今回はソフトバンク社がIBMのワトソンを扱うということで,人工知能に関するお話を,映像やジョークを交えながらわかりやすく紹介していただきました。中山様は大学では人工知能に関する研究をされていたそうです。終了後は昨年講義を聞いたという本学学生が名刺を持って挨拶に来るなど,中山様のお話が本学学生に与える影響は少なくないと改めて実感いたしました。

今回は一年生向けの授業でしたが,私の研究室の学生たちにも聴講するように指示いたしました。サービスサイエンスを取り扱う本研究室で活動をする上で貴重な話を伺えるに違いないと考えたからです。最後はゼミのメンバーと一緒に記念撮影をしていただきました。IMG_8898

中山様,これからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。