千歳水族館で実験

先にお伝えしたように,PCカンファレンス北海道2015で本研究室の学部生である大鐘君と西田君が千歳水族館とコラボしてiBeaconコンテンツを開発してました。iBeaconはここ数ヶ月の間にも様々なところで取り上げられていて,我々も面食らっているところです。例えば,全日空が羽田空港での移動経路表示に使ったり,JR東日本が東京駅内の案内を行うなど大々的な利用が増えています。

私たちは今年リニューアルされた千歳水族館さんと一緒にiBeaconを使ったサービスの改善,新規提供を考えています。来館者が水槽を紹介するコンテンツを入れたiPadを持って館内を歩くと,iBeaconのあるところで該当コンテンツが自動表示される仕組みです。

ポイントはコンテンツ紹介のモバイルアプリ開発とiBeaconの電波をキャッチしてその情報をモバイルアプリに送信するネイティブアプリ開発を分けたことです。ざっと見たところでは,iBeaconを受診するアプリとコンテンツ表示アプリは一体化されたケースが多いようです。しかし,これでは開発効率が悪くなってしまいます。いわばHTMLとCSS,JavaScriptのようにコンテンツとプログラムは分けたかったのです。

そこで今回はコンテンツ部にFileMakerを使い(表示はFIleMaker Go),受診アプリと分離することにしました。FileMakerによるコンテンツ部は単独利用も視野に入れて水槽紹介や現在値表示を行うようにしました。受診アプリが厄介だったのはビーコンの電波が重なり合った場合などでの対処やユーザーの移動速度に対応できるかどうかなど様々な課題がありました。

先日ようやくシステムがまとまったので,研究室配属が決定した3年生2名を被験者として実験を行ってきました。案の定,いろいろな問題があり,4年生の二人は卒業に向けて新たな課題を克服しようとしています。

今回は菊池館長に千歳水族館の目玉水槽の一つである支笏湖水槽を水槽上部から見せていただきました。ひょっとするとアイデアにつながるかもしれません。

いつもご対応いただいている千歳水族館の菊池館長始め水族館の皆様にはお礼申し上げます。ありがとうございます。

投稿者: admin

所属:グローバルシステムデザイン学科 学位:教授・博士(工学) 研究室:F202 電話:0123-27-6174 FAX:0123-27-6174