ファイルと分離したソリューションを作る

この例では,外部ファイルと連携だけ行い,自身のファイルにはテーブルやフィールドを持たないソリューションの作り方を示します。こうしたソリューションはメンテナンスが発生する際に,全てを入れ替えをしたくない場合など,上手に作れば一部機能は稼働したままシステムのバージョンアップなどの際に便利です。また,インターフェース部分をこの方法で作っておけば,インターフェースの変更の際などトラブルを防ぐことにもなります。

  1. 新規ソリューション作成:
    ここでは名称をSeparateFileSampleとする。
  2. 外部ファイルとリレーションを結ぶ:
    事前に完成しておいたclassファイルとリレーションする。
    ファイル>管理>データベース…からリレーションタブを選ぶ。
    データソースタブから「FileMakerデータソースの追加…」を選び,classファイルを開く。名前は何でも構わないがここでは「学級名」とした。グラフに学級名が配置されたことを確認したら「OK」ボタンを選ぶ※1。 スクリーンショット 2016-10-04 14.47.56スクリーンショット 2016-10-04 14.48.35
  3. 新規レイアウト作成:
    レイアウトメニューから新規レイアウト/レポート…を選ぶ。ここで,レコードを表示で「学級名」に変更しておく。ここはかなり重要。特に,この後で不要なレイアウトを削除したり,該当テーブルが見つからないなどのトラブルはこの操作を失念したことによる場合が多い。レイアウト名は「学級一覧」としておく。適当なデバイス,レイアウトを選ぶ。ここではタッチデバイス,iPad,リスト,横向きとした。指定完了後「完了」ボタンを選ぶ。スクリーンショット 2016-10-04 14.50.04フィールドピッカーの現在のテーブルが「学級名」になっていることを確認する。レイアウトに必要なフィールドを配置する。適当なレイアウトテーマを選ぶ。レイアウトの終了を選び,classデータの内容が正しく表示されることを確認する。スクリーンショット 2016-10-04 14.51.33
  4. 不要なリレーションシップ,テーブル,レイアウトを削除:
    ファイル>管理>データベース…からリレーションタブを選ぶ。SeparateFileSampleリレーションを削除する。テーブルタブに切り替えてSeparateFileSampleテーブルを削除する。スクリーンショット 2016-10-04 14.52.51ファイル>管理>レイアウト…からSeparateFileSampleレイアウトを選び,削除する。レイアウトの管理ウィンドウを閉じる。スクリーンショット 2016-10-04 14.53.32

※1:外部ファイルの定義
外部ファイルの定義はファイル>管理>外部データソース…から指定することもできる。指定後リレーションの設定などを行う。

MacJournal for iPad

Appleテクノロジー研究所(http://appletechlab.jp)の松田さんと小説書きを支援するツールについてやりとりをしていました。小説を書くといっても中々厄介なもので、登場人物の設定やいつどこで何をしてきたかなど、長編になればなるほどしっかり管理しておかないとつじつまが合わなくなることも出てきます。Mariner Software社のStoryMillというMac版のソフトがこうした用途には向いていることがわかりました。しかも、このアプリケーション、調べてみると結構長寿なんですね。残念ながらメニューなどは日本語化されていないのですが、ひょっとすると近いうちに松田さんが紹介してくれるかもしれません。この先、ちょっとストーリー性のあるコンテンツを作らなければならない可能性があり(勿論研究がらみですが)、その際はStoryMillを使うことがあるかもしれません。

StoryMill
http://marinersoftware.com/products/storymill/

このMariner Software社からMacJournalというソフトも出ています。これまた息の長いソフトウェアで、論文などを書くにはこちらがお勧めと言われました。調べてみると、こちらはiPad版も出ていました。私は、今や、自宅のメイン作業環境がiPadなので、先ずはこれを使ってみることにしました。何れ、Mac版と連動させながら使ってみたいと思います。

Mariner Software「MacJournal for iPad」:
https://appsto.re/jp/13Cvx.i

Mariner Software社はMacの世界ではコツコツと渋いソフトウェアを出し続けてくれています。本当にありがたいメーカーです。

2016大学祭展示終了

昨年に引き続き、今年も曽我研究室では大学祭に出展をしました。

学生さんたちが工夫をしてブースを作ってくれました

今年も目玉はドローン!本学種編は空港隣接地のためドローンの飛行禁止区域に設定されています。このためドローンは屋内で飛行させます。今年はあいにくの雨模様でしたが、そういうわけで飛行には影響がありません。ドローンは子供達に人気です。ロールや宙返りを見せると大喜びです。興味のある大人や卒業生らは色々と質問してきます。

また、VRも子供達に人気です。HMDにiPod touch(第6世代)を入れて見せると目を輝かせていました。

このほか、入試課で作成した研究室を漫画で紹介した「研Q探Qカーギーズ」も子供達に配布しました。

さて、来年の学生たちはどのような展示をしてくれるでしょうか!

FileMakerカンファレンス2016に出ます(笑)

というわけで(?)FileMakerカンファレンス2016でお話しさせていただきます。

FileMakerカンファレンス2016

昨年度は、本学非常勤講師の有賀先生と学生さんが登壇されましたが、今年は私と札幌国際大学の川名先生が登壇します。昨年度、初めてFileMakerカンファレンスを拝見しましたが、何しろ歴史の長いアプリケーションのカンファレンスだけあり、奥が深いんです。特に医療系の方々などは、一般登壇者とは別の控え室になっていたりします(笑)。これは、ある意味でFileMakerを理解(勉強)する際に効いてくる部分でもあります。つまり、ベテランと初心者の間の人たちが苦労することになります。

私は、といえばファイルメーカー社の「FileMakerキャンパスプログラム 」のお陰で授業成果が出ているわけでして、その点をご報告させて頂こうと考えています。千歳科学技術大学とFielMaker社のキャンパスプログラムについては毎日コミュニケーションズ社の以下のブログでも紹介されていますので、参考にしてください。

プログラミング不要の自作スマホアプリで身近な問題を自ら解決! 千歳科学技術大学 情報デザイン学に潜入

FielMakerカンファレンス2016に参加ご希望の方は上記リンクよりご登録ください。

新たなVRヘッドマウントディスプレイ

昨年度もVRの応用に関する研究を何件か実施しましたが,今年も可能性を模索しています。

アマゾンでVHDをチェックしているのですが,毎月のように新しい製品がどんどん出てきます。すでに,今年度は2眼タイプのものを2機種購入してみました。

一つはiPhoneなどをボディに収納するタイプのものです。入れてしまうと全くiPhoneの操作ができないという欠点があります。ボディも結構大きめです。

問題は画像の切り替えなどがしにくいということです。
問題は画像の切り替えなどがしにくいということです。

もう一点はアダプタタイプ(?)のものです。こちらは,持ち運び時には折りたたんでポシェットに入れておき,使う際にiPhoneに装着するタイプです。装着したままでも多少のアプリ操作は可能でした。

こちらは、iPhone前面に装着するアダプタタイプ。それでも操作時には外す必要がある。
こちらは、iPhone前面に装着するアダプタタイプ。それでも操作時には外す必要がある。

現在検討中の解決策はiBeaconでFileMakerの画像を切り替えるというものですが、結構敷居が高いです。一つはVRビューモード対応のJSライブラリが少ないということです。無いわけではありません。あります(笑)。RICOHのtheta対応のものです。現在、こそこそと(笑)トライアル中です。

さて,学生さんたちの反応は?

夏の学会など〜今年は暑い関西中心でした〜

なんとも3ヶ月近くブログ更新を怠ってしまいました。この間,色々とありまして…(汗)。

事後報告になりますが,まずは学会関連から。

8月,夏休みは教育学系の学会が目白押しです。何しろ,日本全国の小中高大の先生方が集まれる機会は,お盆前後しかありません。北海道の高校などはお盆明けするとまもなく授業が始まります。というわけで,毎年この航空券と宿泊代の高い時期にあちこち行かなければなりません(涙)。

まずは,アイキャッチ画像になっているCIEC(コンピュータ利用教育学会)の全国大会「2016PCカンファレンス」(8月10日から12日)です。今年は大阪大学豊中キャンパスで開催されました。大阪はもちろん暑かったです(笑)。宿泊地のすぐ近くのホテルに北海道の高校野球のチームも泊まっていました。高野連北海道あたりがまとめて斡旋するのでしょうか?今年の北海道は北海学園とクラーク高校でしたね。

PCカンファレンスで興味深かったのが,基調講演1で小林傳司先生(大阪大学理事・副学長(教育担当))がご紹介くださった大阪大学のICT教育の歴史です。なんと,Apple創業者の一人スティーブ・ジョブズがAppleを追われた後,教育機関に特化したNeXTを採用していたというくだりです。教育学系の学会ではAppleユーザーが大変多いのですが,この話は忘れ去られていたようで,皆一様に驚いていました。

【シンポジウム1】「多様なメディアを高度に利用する授業形態の高度化」準備中の様子。5名の登壇者のうち4名がMacユーザー(笑)。
【シンポジウム1】「多様なメディアを高度に利用する授業形態の高度化」準備中の様子。5名の登壇者のうち4名がMacユーザー(笑)。

私としては大阪大学のNeXT以降が今ひとつ,といいますか,NeXTの次にリプレース(おそらく普通のパソコン)する際にNeXTをどのように評価したかが気になりま

京都産業大学むすびわざ館
京都産業大学むすびわざ館

した。また,NeXTに触れた学生さんたちに何か影響を与えていなかったのかも気になるところでした。ブログなどを調べましたが,遠い過去のことで記録などはあまりありませんでした(大阪大学でNeXTを使ったというブログはありました)。

PCカンファレンスで関連する発表を3本終えて,そそくさと北海道に戻り墓参りなどを終えると,今度は京都で「日本デジタル教科書学会第5回年次大会」(8月20日から21日,京都産業大学むすびわざ館)です。こちらは大阪以上に暑かったです。37度の猛暑でした。しかし,PCカンファレンスを終えて再び戻ってみると,なんと北海学園高校はまだ甲子園で頑張っていました!(決勝進出)これには感激。彼ら,この暑さの中で戦い続けていたのですね。こちらの学会はどちらかというと小学校から高校までの先生方が一生懸命発表してくださいます。

 

興味深かったのが,出展されている企業さんたち。申し上げるまでもなく,現在小学校,中学校の先生方は2020年までのタブレット導入に向けて様々な取り組みを行っています。そのタブレットは大半がiPadです。ところが,出展されているメーカーさんの多くが古くからのPCベースのものが多いのが目につきました。少なくともディスプレイしているのはWindowsが多かったです。このギャップの大きさに驚きました。想像するにiOS向けソリューションを開発するための

開発者確保などに投資できなかった(しなかった)のでしょうね。大きなツケになりました。

そんな中,興味を引いたのがkubiというタブレットの台座。遠隔で上下左右に動くのでFaceTimeなどで遠隔会議などする際に便利という代物です。これを見て思い出したのが,NHKで放送された分身ロボットの話題です。すでにアメリカなどでは何らかの事情で登校できない子供たちが自宅にいながらカメラを搭載した台座(分身ロボット)を遠隔操作するという内容です。kubiは固定式ですが,それに近いものを感じました。

・kubi:テレプレゼンスロボット

http://kubi-robot.com

・“ドラえもんの世界”が実現!? ~“分身ロボット”が社会を変える~

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3829/index.html

これを体験型農場観光などに使えないかと画策しているのですが,もう少し安価でしたらねえ。

2台のiPad Pro 12インチが活躍しました。こういう時は大きいiPadは便利ですね。
2台のiPad Pro 12インチが活躍しました。こういう時は大きいiPadは便利ですね。

というわけで,夏休み中の学会はこれで終了です。北海道に戻ってきてからは月末の論文投稿に向けてメンバー共々多汗を流しました。名古屋大学のN先生,本当にお世話になりました。餃子の王将一号店の味噌だれはおいしかったです(笑)。

暑い中を「おちゃらけて」(笑)待った甲斐がありました。美味しかったです。
暑い中を「おちゃらけて」(笑)待った甲斐がありました。美味しかったです。

 

曽我研究室初の卒業研究が無事通過いたしました!

2月1日,本学科の卒業研究の発表会が開催されました。本大学では学部生はポスター形式で発表します。その前に論文形式でまとめたものを主査1名+副査2名でチェックを行います。発表は学生が口頭で行いますが,本研究室では成果物がある場合には実際のデモンストレーションを義務付けました。

兎にも角にも,ここに至るまでにそれぞれの学生(今年は6名でした)が大勢の皆様のご支援,ご協力のもと研究として取りまとめることができました。まずは御礼申し上げます。本研究室では寝泊まりすることを禁じていますが,結局,各学生は自宅で徹夜をしたものも少なくなかったようです。以下の写真などは,疲労困憊の様子がにじみ出ていますよね(笑)。

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それにしても,先輩のいない研究室で卒業研究をするのは本当に大変だったろうと思います。いわゆる線路がないわけです。色々とありましたが,いずれも興味深い内容だったと思います。今後,後輩たちがそれらを引き継ぎながらより一層の成果につながっていることを期待しています。

まずはお疲れさまでした!

Apple Storeイベントで学生が発表

曽我研究室の設備をなどを使い,様々な授業が展開されています。

その中でもシステムデザインプロジェクトは学生自身がグループを作り,様々な方法で問題を解決する必修科目です。私の研究室ではFileMakerやiBooks Authorなどを道具に使うことがあります。今回は,Apple Storeイベントで学生たちがその一端を発表してくれました。以下,Apple Storeの告知文から当日の概要です。

タイトル:「FileMakerプラットフォームを使った大学のICT教育」
日時:1月23日(土)1:00 p.m. ―2:00 p.m.
内容:FileMaker Proを使った大学でのICT教育の最新事例をご紹介します。まず、ファイルメーカー社の荒地暁氏が同社のキャンパスプログラムを説明。また、千歳科学技術大学で非常勤講師を務める有賀啓之氏が、授業でのFileMakerプラットフォームの利用方法を、同大学の曽我聡起教授とその研究室のみなさんが、FileMaker Proを使ったアプリケーション開発の事例を紹介します。FileMakerの導入をお考えの大学関係者の方はぜひご参加ください。

当日は有賀先生からFileMaker関係者への声がけもあり,いつものCIEC(コンピュータ利用教育学会北海道支部)でのイベントメンバーとは異なる顔ぶれが揃い,概ね20名ぐらいの方が参加してくださいました。今回のプロジェクトは電子メニューを扱い,アレルギーのある方は対応する商品が提示されないというものです。かなり苦労したものですが,当日も無事iPadでデモンストレーションすることができました。当日ご参加いただいた皆様に御礼もうし上げます。ありがとうございました。

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