今日は本学主催の国際学会CIFでした。ポスター発表の採点システムを研究室のT君がFileMakerで開発してくれました。採点者に13台のiPadを貸出して採点して貰いました。入賞者の表彰状も出力できます。お陰でプログラム編成を変えることができました。T君ありがとう!
カテゴリー: 千歳科学技術大学
胆振東部地震による被害は軽微でした
2018年9月6日午前3時に胆振地方を震源地とする大きな「胆振東部地震」地震が発生しました。この地震により北海道全域で電源が喪失するという,前代未聞の事態となりました。このため,交差点の信号機が機能せず,移動が困難となりました。大学も電磁ロックのため,電源が無いと入室できない状況でした。私も自身の住居から殆ど出られない状況でしたが,9月8日には電源や信号機能が回復し,研究室に入ることができました。
千歳の大学周辺は9月7日の比較的早い時間帯で電源が復旧し,その時点で研究室の防犯カメラが機能し,送ってきたのがこの写真です。
これを見る限り,驚くほど綺麗で安堵したのですが,揺れの角度によっては左側が心配でした。
9月8日に学生実験室E106に入って見ましたが,落下物は殆ど無く,食器などを納めた棚の引き出しが出ていた程度でした。(E106入室の動画)
その後,私の研究室(F202)に向かいましたが,そちらも書類が落ちていたぐらいで,大きな被害はありませんでした。(F202入室の動画)
他の先生とも話をしましたが,震源が深かったことから振動方向が縦に限定されたのでは無いかとのことでした。今後も大きな地震があるかもしれませんが,先ずは無事のご報告と致します。
まちライブラリーでデジタルブックの話をさせて頂きました
本日、まちライブラリー@千歳プラザでデジタルブックに関する以下の話をさせていただきました。
作って楽しむデジタルブック,Vol.1「こんなに色々,簡単にできるデジタルブック」:
連休の中日でしかも悪天候の中をご参加いただきありがとうございました。一通りiBooksAuthorでできることをご紹介させて頂いた後、皆さんとアイデア出しをさせていただきました。「千歳マラソン」参加のガイドブックや、まちライブラリーの皆さんが取り組んでいらっしゃるマップをモチーフにしたガイドマップなどのアイデアが出されました。
次回以降も市民の皆さんとデジタルブックに関する具体的なワークショップやセミナーをして行きたいと思います。是非よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
曽我研究室2017年度卒業研究終了
今年も本学科の卒業研究発表が2月8日に行われました。本研究室の学生たちもご覧のように発表を行いました。本学科の発表は研究棟の玄関ホールを使い,ポスター形式で発表します。発表する4年生はビジネススーツ姿で発表しました。当日は,3年生以下の学生たちも,先輩学生の発表を見学がてら手伝いにきてくれました。
今年は,S君,T君,M君がそれぞれのテーマで研究に取り組んでくれました。いずれも,興味深い内容ばかりでした。
- ARツールを用いた生態系展示物の学習サービスに関する取組み‐千歳水族館における支笏湖大水槽の来館者動向を例にして‐
- モデルハウスにおける室内環境情報の可視化システムの開発と利用に関する研究
- 博物館実習における解説能力向上のための学習支援システムの 開発 ―札幌国際大学博物館を例に―
ARツールを用いた例は,これまでにも本研究室が取り組んできた千歳水族館をフィールドとして研究を行いました。ARツールを用いて支笏湖水槽にまつわるクイズを作成して,親子連れに使ってもらいました。
モデルハウスの実験は,千歳市内のハウスメーカーであるK社とタイアップし,Netatmo社のIoTセンサーによるモデルハウスの性能評価実験を行いました。Netatmo社のクラウドからAPIを経由してJSON形式でサーバー上のFileMakerアプリにデータをダウンロードして,iPadのクライアントアプリからアクセスするシステムを構築しました。
博物館実習における実験は札幌国際大学博物館において,学芸員資格の取得を目指す学生さん達にVRを使った解説の練習などをしていただける学習ツールを,FileMakerで実装し,提供しました。
毎年のことですが,本研究室の卒業研究発表では,実装したものを手にしながら発表を行います。論文をまとめるだけではないので,その点は大変だと思いますが,しっかりとした取り組みをしてもらいたい気持ちから,例年このようにしています。今年も何とかできたのは,学生の皆さんの頑張りの結果です。
来年度は,新たな学生さん達がどのようなアイデアを出してくれるのか,今から楽しみです。4年生の皆さん,お疲れ様でした!
来年のARに期待する
NHKの第9を聴きながら,今年最後のブログを書いています。
今年も色々なことがありました。皆さんのおかげで楽しく過ごさせていただきました。特にCIF18は本学の公立化とも合間って,市民との対話のきっかけになったのではないかと思います。
それにしても,この歳になって新たな学会に入会して発表することになるとは考えても見なかったことです(笑)。来年も新たなアイデアがあり,楽しみです。
そんな中,以下のブログを見つけました。
VR/AR/MRはこうなる!業界キーパーソン30名が語る2017年と2018年【国内編】
私たちの研究室でもVRやARを使った新たなチャレンジを行いっていますが,何と言っても今年はAppleがARKitをリリースしたことで,iPhoneなどで手軽にARを扱えるようになりました。既に,数年前からARに関する企業買収を行うなどその動きに注目して来ましたが,ついに動き出したという感じです。恥ずかしながら,今年は日本人間工学会北海道支部様の学会でAR絡みの講演もさせていただきました(11月11日)。
自分はサービス面からARに注目しているので,ゲームのことはよくわかりませんが(ポケモンGoは息長く頑張っているようですが),まだ,キラーコンテンツというものは見えていません。上記のブログでも,まだ皆にチャンスがある,といったところでしょうか。
Appleに関して言えば,自らのゴーグルなどのデバイスは発表していないことから,どのような方向性を出そうとしているのか,まだ見えていません。そんな中,曽我研究室では第6世代のiPod touchとゴーグルを使った実験を行いました。iPod touchについてはもはや時代から消え去ろうとしているように思われています。確かにその目的はiPhoneに受け継がれてしまったと思います。しかし,第6世代のiPod touchにはモーションセンサーなどiPhoneの搭載されている各種センサーが実装されているので,VRやARはもちろん最新のiOSが使えるのです。
Appleは,ひょっとすると第7世代のiPod touchもしくはそれに変わる何かでARやVRを取り込もうと考えているのかもしれません。
少々脱線しますが,最近のAppleは品質管理面がおろそかになっています。ジョブズがいれば何人かの首が飛んでいたことでしょう。どうも,背景の一つにはApple本社のデザインがあったのかもしれません。本来デザイン部門を統括するジョナサン・アイブが本社デザインにせいを出していたらしく,先日の本社ビルの完成と相まってデザイン部門への復帰などの人事発表がありました。この間,iMac ProやApple Pencilなど既存のデザインやありふれたものが登場するごとに落胆させられていましたが,この傾向がどうなるのかも次年度以降に注目したいところです。
間も無く除夜の鐘。来年も楽しみな一年になりますように。
ありがとうございました。
VRを用いた卒業研究が佳境に
千歳科学技術大学曽我研究室では,VRを用いた教育向けサービスの実証実験をはじめました。
この秋,PCカンファレンス北海道2017(室蘭工業大学)で発表した内容を実装しました。対象は札幌国際大学博物館で学芸員資格を目指す学生さんです。どの博物館でも学芸員の方は身を乗り出させるような話を聞かせてくださいますが,勿論,一朝一夕にできることではありません。札幌国際大学博物館にお邪魔して,問題の発掘や現状の把握と解決方法について議論を重ね,こうした来館者向けの解説練習を支援するシステムを,本研究室の学生がFileMakerを使って作成しました。
特に,昨今注目されているVRを取り入れました。これは,練習する学生さんたちが,自宅やアパートなどではモチベーションが上がらないだろうと考えて,導入することを決めました。
他にも,それぞれの発表に対してピアレビューを行ったり,資料などを共有する機能などをFileMakerを使い,実装しました。実際には,スマホ世代の学生さん向けにFileMaker Goを用いるカスタムAPPとしました。とはいえ,FileMakerにはVR機能はありません。そこで,instaVRで博物館の主だったケースのVRコンテンツを作成し,そのURLを参照する方式を採用しました。
今日は,被験者の学生さんたちに実験同意書や機材の貸出し,使用方法やインフォームドコンセントなどを説明させていただきました。札幌国際大学の学生さんも週末までに卒業論文を提出する予定だそうで,お忙しい中をご協力いただき,感謝しております。
成果が上がることを期待したいと思います!
千歳科学技術大生がiPad と FileMaker を利用した業務システム作成体験セミナー」(札幌)に参加
FileMaker社主催の「【初心者向け】 iPad と FileMaker を利用した業務システム作成体験セミナー」(アスティ45,札幌)に参加してきました。
これまでにも色々とお伝えしたきたように,本学はFileMaker社とキャンパスプログラムという提携を結んでいます。学内の全ての教育用PCにはFileMakerがインストールされていて,学生は自由に使うことができます。
例年ですと2年生前期に開講されていたFileMakerを活用する授業が,カリキュラム変更の狭間にある今年は非開講となり,現在の2年生たちは3年時秋まで授業を待つ必要があります。そんな折,FileMaker社主催の「【初心者向け】 iPad と FileMaker を利用した業務システム作成体験セミナー」が札幌で開催されました。本学のFileMakerサークルの1〜3年生の学生や私の研究室で活動する3年生,曽我研究室の活動に興味があるという2年生などに声がけしたところ,5名の学生たちが積極的に参加してくれました。
土曜日の午前10時から午後1時までのセミナーでしたが,FileMaker初心者の2年生などもFileMakerの基本構造や操作などを十分に理解でき,非常に濃い内容でした。私もプロの講師による講義のツボなど大変参考になりました。
終了後,学生たちと軽食を取り解散しました。これからの学生たちのFileMakerを使った活動に大いに期待したいと思います。
大学祭ミニドローンプログラムイベントのお礼
今年も千歳科学技術大学祭(10月15日)において曽我研究室として参加・出展致しました。今回は,ミニドローンを用いたプログラミング教育(Swift Playgrounds, Apple)を行いました。
当日はお子様連れの保護者の方々など,30名ほどの皆様にお集まりいただきました。改めてお礼申し上げます。準備段階では不安でしたが,研究室4年生のT君が素晴らしい準備と対応をしてくれました。本来いる他の研究室学生らはあいにく,他のサークル活動や研究活動で参加できませんでした。このため,急遽私もお手伝いしましたが,T君の活躍は私の出る幕などなくてもよかったぐらいです(笑)。
二人で,プログラミング言語のコマンドについては,英語は読めないことを前提に考えました。このため,簡単な日本語で表現(どべ!,待て!など)したカードを準備し,これを正しい順番に並べるところから始めました。その後,カードを裏返すと,コマンドが書かれていますが,これはSwift Playgroundsで示されるコマンド一覧から同じものを選ぶだけで事足りました。このためチビッコでもコーディングができました。
3歳から10歳ぐらいまでのお子さんが多く参加されたのは驚きでした。,みなさんミニドローンのプログラミング飛行に成功しました。中にはすでにプログラミングの塾に通っているというお子さんもいらっしゃって,見事なプログラムによる飛行を見せてくれました。
ミニドローンをプログラムで飛ばす(動画)
自分のプログラム通りにドローンが飛行すると,皆一様に笑顔になる様子を見ると,私たちも嬉しくなりました。プログラミング教育は2020年から小学校で導入されます。今後様々なプログラミング教育の方法が出てくると思いますが,大いに楽しみです。
来年の学生たちはどんな取り組みをしてくれるでしょうか。今から楽しみです。
Netatmo weather station
というわけではありませんが,Netatmo Weather Stationを沢山購入しました。研究室のT君が使います。
当初研究室で実験していた屋外モジュールは先週末に電池切れになってしまいました。おおよそ3ヶ月間ぐらいでしょうか。意外に電池を食うのかもしれません。
新しく購入したのは屋内追加モジュール3台と親機と子機1セットです。普通の方は親機と子機のセット1セットのみの購入でしょうが,今回は子機を複数台使うのでこんな感じになっています。
新たに購入した親機と子機のセット(写真手前の箱の中)はこれまでと,表面仕上げが異なっていました。
どうもNetatmoの輸入元が変更になったらしく,一時期親機と子機のセットの購入が時間がかかる状況だったのですが,案外,製品仕様も異なったのかもしれません(製品番号末尾に”C”が付いていました)。
Netatmoはその取得情報をマッピングできるのですが,北海道でも使う人が増えて来たのか,Web上には結構な数が表示されます。
また,以下のように個々の機器で計測値に若干のばらつきが出ます。
さて,T君の研究が捗ることを期待します。
学生がSwift Playgroundsに挑戦
本学の学生たち(2年生,4年生など)に,授業中,Swift Playgroundsを体感してもらいました。
iPadの台数に限りがあったので,二人一組で相談して,交代しながらゴールを目指してもらいました。特に,数台は私のiPadを貸し出したので,学習履歴が残せなかったのは残念です(一つだけ残せる仕様です)。基本的には,ユニークなApple IDで学習させなくてはならず,この点は導入のネックです。
選んだ「プレイグラウンド」は,ミニマムな内容の「Hour of Code」です。「コマンド」,「関数」,「forループ」の各ステージがあります。
一番早いグループは40分弱程度で終わりました。一番時間がかかったグループが60分ぐらいで,残念ながら最後までは終わりませんでした。しかし,初めて触れるプログラミング言語にもめげず,何よりも,笑い声をあげて,楽しみながら作業する学生たちが多かったのが印象的でした。ぜひ,またやって見たいですね。