千歳科学技術大学曽我研究室では,VRを用いた教育向けサービスの実証実験をはじめました。
この秋,PCカンファレンス北海道2017(室蘭工業大学)で発表した内容を実装しました。対象は札幌国際大学博物館で学芸員資格を目指す学生さんです。どの博物館でも学芸員の方は身を乗り出させるような話を聞かせてくださいますが,勿論,一朝一夕にできることではありません。札幌国際大学博物館にお邪魔して,問題の発掘や現状の把握と解決方法について議論を重ね,こうした来館者向けの解説練習を支援するシステムを,本研究室の学生がFileMakerを使って作成しました。
特に,昨今注目されているVRを取り入れました。これは,練習する学生さんたちが,自宅やアパートなどではモチベーションが上がらないだろうと考えて,導入することを決めました。
他にも,それぞれの発表に対してピアレビューを行ったり,資料などを共有する機能などをFileMakerを使い,実装しました。実際には,スマホ世代の学生さん向けにFileMaker Goを用いるカスタムAPPとしました。とはいえ,FileMakerにはVR機能はありません。そこで,instaVRで博物館の主だったケースのVRコンテンツを作成し,そのURLを参照する方式を採用しました。
今日は,被験者の学生さんたちに実験同意書や機材の貸出し,使用方法やインフォームドコンセントなどを説明させていただきました。札幌国際大学の学生さんも週末までに卒業論文を提出する予定だそうで,お忙しい中をご協力いただき,感謝しております。
成果が上がることを期待したいと思います!