ミニドローン”Mambo”とSwift Playgrounds

本研究室では,2年ほど前からParrot社のドローン“Bebop”を使っていました。観光地などの撮影などに使用してきましたが,今回,2年ぶりにもう一機購入してみました。同じParrotのドローンですが,手のひらサイズのミニドローン”Mambo”です。

このミニドローンですが,専用モバイルアプリでコントロールできるのは勿論ですが,それだけではありません。AppleのiPadを使ったプログラミング学習環境であるSwift Playgroundsを使うと自分で飛行制御するプログラムが書けるのです。Swift Playgroundsについては以前もこのブログで紹介しましたが,本学の学生たちには,プログラムを楽しく学べると,とても好評でした。

今回は,このミニドローン”Mambo”とSwift Playgroundsを使って本研究室が毎年大学祭で行ってきた研究室紹介で,子供達とプログラミングを楽しんでみようという試みです。どのような取り組みになるのか,まだわかりませんが,まずは学生たちと一緒に試してみたいと思います!

追伸:

その後,Swift Playgroundsを使い,プログラミングでコントロールできました。その際の様子を動画撮影しました。

Swift Playgroundsのプログラムでドローンを操作する動画です。

Netatmo weather station

というわけではありませんが,Netatmo Weather Stationを沢山購入しました。研究室のT君が使います。

当初研究室で実験していた屋外モジュールは先週末に電池切れになってしまいました。おおよそ3ヶ月間ぐらいでしょうか。意外に電池を食うのかもしれません。

新しく購入したのは屋内追加モジュール3台と親機と子機1セットです。普通の方は親機と子機のセット1セットのみの購入でしょうが,今回は子機を複数台使うのでこんな感じになっています。

新たに購入した親機と子機のセット(写真手前の箱の中)はこれまでと,表面仕上げが異なっていました。

どうもNetatmoの輸入元が変更になったらしく,一時期親機と子機のセットの購入が時間がかかる状況だったのですが,案外,製品仕様も異なったのかもしれません(製品番号末尾に”C”が付いていました)。

Netatmoはその取得情報をマッピングできるのですが,北海道でも使う人が増えて来たのか,Web上には結構な数が表示されます。

また,以下のように個々の機器で計測値に若干のばらつきが出ます。

さて,T君の研究が捗ることを期待します。

Appleが発表する論文

その昔,スティーブ・ジョブズ時代までとは異なり,近年のクック体制のもとでApple社は積極的に論文を自社サイトに掲載するようになりました。多くの研究者が所属するApple社ですが,自社製品の守秘義務などからこれまでは研究内容が公表されることはありませんでした。

次期iOSであるiOS11の目玉機能としては,機械学習とARなどが予定されています。Appleは,機械学習に関する論文サイトを作り,すでに何本かの論文が掲載されていますが,以下はその一つで,Siriの合成音声に関する内容です。ちなみに,同社の論文が “a Best Paper Award at the 2017 Conference on Computer Vision & Pattern Recognition”を受賞したそうです(!)。

Deep Learning for Siri’s Voice: On-device Deep Mixture Density Networks for Hybrid Unit Selection Synthesis

日頃私が所属する学会では研究成果は精々PDFベースによるものなのですが,こちらは,下部に実際のOSバージョン別による音声の比較ができるようになっています。その昔,Webが登場した背景は,膨大な研究成果をシェアするということがその目的だったわけですが,まさにこういう目的で利用されるべきですね。EDUPUBもiBooksも文献に向けてもう少し積極的になってほしいと願います。

ちなみに,iOS9/10までの合成音声とiOS11では素人の私でもその違いがわかります。ぜひ,聴き比べてみてください。

学生がSwift Playgroundsに挑戦

本学の学生たち(2年生,4年生など)に,授業中,Swift Playgroundsを体感してもらいました。

iPadの台数に限りがあったので,二人一組で相談して,交代しながらゴールを目指してもらいました。特に,数台は私のiPadを貸し出したので,学習履歴が残せなかったのは残念です(一つだけ残せる仕様です)。基本的には,ユニークなApple IDで学習させなくてはならず,この点は導入のネックです。

選んだ「プレイグラウンド」は,ミニマムな内容の「Hour of Code」です。「コマンド」,「関数」,「forループ」の各ステージがあります。

一番早いグループは40分弱程度で終わりました。一番時間がかかったグループが60分ぐらいで,残念ながら最後までは終わりませんでした。しかし,初めて触れるプログラミング言語にもめげず,何よりも,笑い声をあげて,楽しみながら作業する学生たちが多かったのが印象的でした。ぜひ,またやって見たいですね。

次期iPhoneはTouch IDの代わりに顔認証か?

Bloombergは次期iPhoneはTouch IDに代わり高度な顔認証技術を導入しようとしていると報道しています。Appleの新しい顔認証技術は数百ミリ秒以内にユーザーを認証できるとしています。このことについて、KGI証券のMing-Chi Kuo氏は今年、Touch IDの代わりにAppleが顔認識技術を導入するかどうかを否定していません。また、Appleはこのことについて声明を出していません。

Rumor: Apple intends to replace Touch ID fingerprint scanner with advanced facial recognition 2017/7/3掲載 (http://appleinsider.com/articles/17/07/03/rumor-apple-intends-to-replace-touch-id-fingerprint-scanner-with-advanced-facial-recognition) 2017/7/5閲覧

ALSOKなどは、指紋認証であるTouch IDの方が顔認証技術に比べてコストや精度、耐偽造性が高いとされています。しかし、顔認証技術の方がユーザーの身体的特徴にとらわれないため、Apple製品の特徴であるアクセシビリティに準拠した技術と言えるでしょう。また、新しい顔認証技術は数百ミリ秒以内にユーザーを認証できるとしているのであれば、ユーザーの負担にならないと考えます。そのため、この技術の導入に期待しています。

ALSOK : バイオメトリクス認証の技術と当社における利用用途 . バイオメトリクス認証技術の種類 P.6 (https://www.alsok.co.jp/company/rd/image/ISec2.pdf) 2017/7/5閲覧
Apple アクセシビリティ (https://www.apple.com/jp/accessibility/) 2017/7/5 閲覧

札幌国際大学・博物館でフィールドワーク

今年度も札幌国際大学・博物館にお邪魔しました。昨年度に引き続き、ICTによるフィールドにさせて頂きます。今年度、私たちの研究室で利用可能になったinstaVRによるコンテンツを、坂梨先生にお見せしたところ、利用の可能性が山ほど出てきました(笑)。

その後、学生たちは、いつもの様に順路に従って坂梨先生に30分ほどかけてご紹介いただきました。いつもの事ながら、坂梨先生の立て板に水な解説には感服いたします。

 

一通り伺った、博物館の特徴や、ディスカッションで得た問題点などをもとに、これからじっくりと今年の卒業研究の取り組みを練っていく予定です。楽しみです。

MediBang Paintとスライタスを試す

遅まきながらMediBang PaintなるiOS対応のペイントアプリを知りました。無料でいてレイヤーが使えて,Ping, JPEG出力など素人がチョコっと図版を作りたいといった用途には十分な高性能です。必要なら研究室の学生さんにも貸し出せるなと思い、対応するスタイラスやiPadのスペックを調べてみました。とはいえ,絵心など全くない私が試したものですので,ご理解ください(笑)。

手元にあったiPadはiPad Air(写真左上),iPad Air2(写真右上)そしてiPad Pro 10.5インチ(写真下)です。結論としてはiPad Airはかなり反応が鈍くストレスがあります。それ以降の機種はストレスなく使えそうです。ここで、使用したスタイラスはiPad ProはApple Pencil,他は今や懐かしい53のPencil(右上)といまはなきJotPro(左上)です。

恐らく遅延はCPUの違いだろうと予想されます。iPad Air, Air2, iPad ProのCPUはそれぞれA7, A8X, A10Xです。この結果からA8を使うiPad mini4以前のiPad miniでは利用が厳しいことが予想されます。特にうちの研究室の主力機(?)であるmini1(A5)などは論外かもしれません。

Mini1はiOSのアップグレードからも除外されたので,他の機種への変更を検討していたのですが,Mini2もCPUがA7とiPad Air並みなのでやめた方が無難かもしれません。CPUがA9のiPadを選ぶというのが一般的と言えるでしょうか。悩ましいところです。

「コミュ力」

北海道新聞のコラム「卓上四季」(2017.6.25)が面白かった。学生と企業間でコミュニケーション能力の捉え方が違うという話。曰く、
学生:話がおもしろい、初対面の人との会話も苦にしない、友達が多いー。
企業:相手の話を理解して自分の意見を適切に説明し、そこに違いがあれば、話し合って溝を埋められる能力

本研究室で行なっている「システムデザインプロジェクト」のようなプロジェクト学習では、学生間でも議論を行うことが大切。時々、敢えて波風を立てるのが私の仕事の一つ。学生時代の失敗は将来への貴重な経験だしね。

千歳科学技術大学FileMakerサークルロゴ決定!

今年度から本学にFileMakerサークルができました。FileMakerキャンパスプログラムのお陰で全てのPCにFileMakerがインストールされていて,学生は何時でも利用することができます。学生達は学生のためアプリを作ろうと,頑張っているところです。

取り敢えずサークルのロゴを作ろうと,みんなで考えたらしいのですが,今回はこれに決まったそうです。良いですね!これをプリントとしたTシャツとか欲しいです!

今年のFileMakerカンファレンスで何か発表できないか,楽しみです。

RICOH theta防滴ケース到着

RICOH thetaの防滴ケースを買ってみました。確かに想像以上に大きかったです(笑)。

学生がすぐに撮影してくれましたが,この状態では思ったほど画質は悪くありませんでした。あくまでも防滴ですが,実際にはApple Watchと同じ「IEC(国際電気標準会議)」による防水・防塵の保護規格「IPX7」です。大雑把に言って,水深1メートルで30分だそうです。まずは色々と実験してみるつもりです。