なんとも3ヶ月近くブログ更新を怠ってしまいました。この間,色々とありまして…(汗)。
事後報告になりますが,まずは学会関連から。
8月,夏休みは教育学系の学会が目白押しです。何しろ,日本全国の小中高大の先生方が集まれる機会は,お盆前後しかありません。北海道の高校などはお盆明けするとまもなく授業が始まります。というわけで,毎年この航空券と宿泊代の高い時期にあちこち行かなければなりません(涙)。
まずは,アイキャッチ画像になっているCIEC(コンピュータ利用教育学会)の全国大会「2016PCカンファレンス」(8月10日から12日)です。今年は大阪大学豊中キャンパスで開催されました。大阪はもちろん暑かったです(笑)。宿泊地のすぐ近くのホテルに北海道の高校野球のチームも泊まっていました。高野連北海道あたりがまとめて斡旋するのでしょうか?今年の北海道は北海学園とクラーク高校でしたね。
PCカンファレンスで興味深かったのが,基調講演1で小林傳司先生(大阪大学理事・副学長(教育担当))がご紹介くださった大阪大学のICT教育の歴史です。なんと,Apple創業者の一人スティーブ・ジョブズがAppleを追われた後,教育機関に特化したNeXTを採用していたというくだりです。教育学系の学会ではAppleユーザーが大変多いのですが,この話は忘れ去られていたようで,皆一様に驚いていました。
私としては大阪大学のNeXT以降が今ひとつ,といいますか,NeXTの次にリプレース(おそらく普通のパソコン)する際にNeXTをどのように評価したかが気になりま
した。また,NeXTに触れた学生さんたちに何か影響を与えていなかったのかも気になるところでした。ブログなどを調べましたが,遠い過去のことで記録などはあまりありませんでした(大阪大学でNeXTを使ったというブログはありました)。
PCカンファレンスで関連する発表を3本終えて,そそくさと北海道に戻り墓参りなどを終えると,今度は京都で「日本デジタル教科書学会第5回年次大会」(8月20日から21日,京都産業大学むすびわざ館)です。こちらは大阪以上に暑かったです。37度の猛暑でした。しかし,PCカンファレンスを終えて再び戻ってみると,なんと北海学園高校はまだ甲子園で頑張っていました!(決勝進出)これには感激。彼ら,この暑さの中で戦い続けていたのですね。こちらの学会はどちらかというと小学校から高校までの先生方が一生懸命発表してくださいます。
興味深かったのが,出展されている企業さんたち。申し上げるまでもなく,現在小学校,中学校の先生方は2020年までのタブレット導入に向けて様々な取り組みを行っています。そのタブレットは大半がiPadです。ところが,出展されているメーカーさんの多くが古くからのPCベースのものが多いのが目につきました。少なくともディスプレイしているのはWindowsが多かったです。このギャップの大きさに驚きました。想像するにiOS向けソリューションを開発するための
開発者確保などに投資できなかった(しなかった)のでしょうね。大きなツケになりました。
そんな中,興味を引いたのがkubiというタブレットの台座。遠隔で上下左右に動くのでFaceTimeなどで遠隔会議などする際に便利という代物です。これを見て思い出したのが,NHKで放送された分身ロボットの話題です。すでにアメリカなどでは何らかの事情で登校できない子供たちが自宅にいながらカメラを搭載した台座(分身ロボット)を遠隔操作するという内容です。kubiは固定式ですが,それに近いものを感じました。
http://kubi-robot.com
・“ドラえもんの世界”が実現!? ~“分身ロボット”が社会を変える~
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3829/index.html
これを体験型農場観光などに使えないかと画策しているのですが,もう少し安価でしたらねえ。
というわけで,夏休み中の学会はこれで終了です。北海道に戻ってきてからは月末の論文投稿に向けてメンバー共々多汗を流しました。名古屋大学のN先生,本当にお世話になりました。餃子の王将一号店の味噌だれはおいしかったです(笑)。