11月に,学会で表彰を受けた4年生の症状と副賞が届きました。学会はオンラインだったため,先日,小生が代読して,4年生全員の前でお渡ししました。卒業後年齢を重ねると,表彰される機会は多くはありません。在学中,世間から評価されるのは良いことです。おめでとうございます!
ちなみに,4年生らが揃っていたのは,卒論の提出締め切りが近いからです(笑)。最後まで頑張れ!
Soga Laboratory
私の研究室の4年生による「【曽我研究室】公開ゼミ」を開催いたしました。場所は,JR千歳駅の裏手,本学のシャトルバス乗り場近くにある「まちライブラリー@ちとせ」です。
普段,ゼミは大学の研究室で週2回開催していますが,今回は,街中に飛び出して,市民の皆様と一緒に,彼らの卒業研究の成果を共有させていただきました。写真のように,驚くほど多くの皆様にご参加いただきました。
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私の研究室では,テクノロジーやサイエンスを用いて,サービスに繋がる研究を行っています。今年の学生たちのテーマは,その多くが,支笏湖の自然や縄文遺跡など,地元である千歳や北海道の歴史や自然を元に,機械学習(AI)などを用いてモバイルサービスを提供するものです。そもそも,自然と機械学習が結びつくこと自体,想像しにくいのではないでしょうか。
今の時代,それが手軽に試せる時代になったのです。ある意味で,パーソナルコンピュータが生まれ,表計算ソフトというキラーアプリが現れた時代を思い出させます。道具として用いているのは,Appleが提供するCreateML(機械学習モデルファイルの出力)とFileMaker(モバイルソリューションの構築)です。学生が、わずか1年間の在籍期間中に,こうしたテーマを実装することができたのは,こうした優れたソリューションのおかげです。時代の変化を感じさせます。まずは,時代の変化を市民の皆様と共有させていただきたかったのです。
こうした研究活動は単にコンピュータの前に座っていただけでは実現できません。額に汗して,あちこちを歩き,自分の目で見て,多くの人から話を聞く必要があります。観察することこそがサイエンスの第一歩です。今回発表にお集まりいただいた方の中には,そうした,学生がお世話になった方が沢山来られました。特に大変なのが,ユーザテストの被験者です。今年は,まちライブラリー@ちとせにお越しの方にお願いしてユーザテストをさせていただいた学生もいます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
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思い返すと,こうした市民との共有は,1997年に札幌で「マッキントッシュの匠たち」というコーシングラフィックシステムズ社のイベントに,当時,札幌の女子短大生たちと参加したのが初めてでした。この時の様子は,「Mac Fan」(マイナビ出版)というPC系の雑誌で紹介されました。あれから四半世紀が経ち、今回の取り組みも,マイナビ社が取材に来てくださり,近いうちに同社のWebで公開されるそうです。
まもなく,学生らと,熱く楽しく取り組んだ1年間が終わります。昔も今も思うことは,この活動が,彼らの人生の1ページに刻まれることです。皆様,お疲れ様でした。
当日発表内容:
公立千歳科学技術大学の曽我です。
大学の地域連携センターのWEBで告知され,コメントでご紹介させていただいた,研究室の学生による卒業研究発表会を以下の日程で開催いたします。
日時:2023/1/26(木)13:15~16:00
場所:まちライブラリー@ちとせ
〒066-0027 北海道千歳市末広6丁目3 アルファ千歳ビル 1階
今回,4年生7人の取り組みをご紹介させていただきます。
そもそも,この研究室は,サービス工学に基づき,サイエンスとテクノロジーで課題の解決を提案いたします。
今回は,ARやAI(機械学習)を用いた提案が多くあります。
ARやAIというと,サービスとは程遠いと思われるかもしれませんが,実は色々なところに応用できます。
今回は,FileMakerという開発環境で実装していますが,一年間という短い時間の中でここまでできたのは,FileMakerがあったからこそ,です。
今年は特に,千歳市などの地域に関わる内容が多かったこともあり,千歳駅裏にある「まちライブラリー」で開催いたします。
こうした取り組みに関心がある市民の皆様にも,気軽に楽しんでいただこうと考えています。
大学ってどういうことをやっているの?と思われている方など,遠慮なく足を運んでください。
よろしくお願いいたします。
※発表は変更される場合があります。
FileMakerで有名なClaris社によるイベント “Claris Engagement Japan”が今年もオンラインで開催されました(2022.10.26-10.28)。対面で開催されていた頃,私も参加させていただいたこともありますが,FileMakerの様々な応用事例などに触れることができる,大変有意義なイベントです。
今年は,Claris社のキャンパスプログラムを採用している本学で,私と一緒に「ユーザインターフェース」の科目をお願いしている有賀先生がこの授業の成果の一端を動画にまとめていただけました。先日,今年のイベントの様子がYouTubeで公開されました。以下は,授業の受講生3名へのインタビューなどを紹介した動画になります。
「コロナ禍を乗り越えて,身近な問題を学生目線でアプリ開発を通じて解決」:Claris社,YouTube
この科目の詳細は,動画で有賀先生が説明してくださっていますが,FileMakerで完全なアプリを作ることが目的ではありません。しかし,この動画で紹介している3名の学生(情報システム工学科,三年生)は,春学期15回の授業が終了した後,自分たちのFileMakerで構築したアプリを完成するまで手を加え続けました。授業時間外の休日などでも,自分たちの課題と向き合い,取り組み続けました。この粘りには感服いたします。
ぜひ,公立千年科学技術大学リケジョの取り組みをご覧ください。
今年も,コンピュータ利用教育学会主催の「PCカンファレンス北海道」が開催されました。今年もオンライン開催でした。
本研究室からは,3件の発表がありました。これまでは,例年この研究会に学生発表をさせているのですが,今年は,情報処理北海道シンポジウムで3件の発表があったので,うまく分散できました。これは,指導教員としては一息つけました。
「世界遺産キウス周堤墓群におけるデジタルコンテンツを用いたガイドシステムの開発とユーザ分析」を発表した橋本春樹君がプレゼンテーションスキル賞を受賞いたしました。おめでとうございます。
これで,本研究室は三年連続,通算5回目の受賞となりました。
追伸:
その後,本学のWebページで受賞が公示されました。
「学生が受賞しました」:公立千年科学技術大学
現在、千歳市の埋蔵文化財センター様と一緒に、キウスの情報提供に関する活動を行なっています。
先日、その打ち合わせを行うことになりましたが、いつもの埋蔵文化財センターや本学の研究室ではなく、何と!現在千歳市内で行われている発掘現場で打ち合わせをすることになりました。
何しろ、発掘現場を見せていただくことなど初めてのこと。ワクワクして現場に行ってみると、小動物用の弓矢の先や土器の破片などがありました。現場は新千歳空港の着陸コースの真下にあり、打ち合わせ中も次々と旅客機が着陸侵入してきました。まさに、空港と縄文遺跡の街、千歳市にふさわしい光景に感激しました。
お願いして、iPhone 12 Pro(LiDER付)を使い、発掘現場の3Dスキャンをさせていただきました(アプリは3D Scanner App)。帰宅後、我が家でAR表示を行い、縄文文化を体感した次第です(笑)。いい体験でした!関係者の皆様、ありがとうございました!
追伸:その後,何度か現場にお邪魔しましたが,こちらの遺跡をドローンで撮影しました(谷川企画・クリアデザイン様ありがとうございました)。しかも,現地では縄文遺跡のシンボル(?)である「石棒」が出土し,現物に触らせていただきました。