【北海道・美々川】緑が生い茂る千歳・美々川カヌーツーリング

本学のキャンパスから流れ出す美々川のカヌー体験です。今年はぜひ参加したいと考えています!
私たちが美々川にこだわっている理由の一つは、旧石器時代あるいは縄文時代に、当時の人々が太平洋側から美々川を上り、その後、我々のキャンパスで船を千歳川などに運び入れて、そこからは太平洋側まで下ることで、行き来をしていたと言われているからです。
9月末まで営業のようなので、9月中には行ってみたいと思います!

STEM教育とロボット:プログラミングロボットRoot

大谷和利さんの著作「コリン・アングル「共創力」」を読み終えました。思うところが多々あるのですが(特に「起業」に関して)、こちらは、いずれご紹介するとして、作中紹介されていたSTEM教育向けのこちらの製品に関するWebをご紹介します。
私たちも、かつてドローンを用いたプログラミング教育を実施したこともありますが、こちらも興味深い製品です。感心したのが、ホワイトボード上を動くロボットのアイデアです。確かに私たちはホワイトボードにマグネットを使った利用をしていますが、ロボットが走ることは想定していませんでした(笑)。
これによって、学習者が意図したロボットの動きを、ホワイトボードを通じて多くの人に示すことができます。それは、大いなる満足感となることが期待されます。楽しそうですよね。

スイッチピッチャー用グローブ

今年の研究室には,本学の野球部(軟式,北海道リーグでは一部です!)が二人います。なんと,ピッチャーとキャッチャーのバッテリーです(笑)。そのうち,ピッチャーのK君は両利きだそうで,いわゆるスイッチピッチャーだそうです。スイッチバッターは少なくありませんが,スイッチピッチャーは初めて知りました。

調べてみると,かつて大リーグにもスイッチピッチャーがいたり,ルールブック上も定められていたり,何より,漫画のドカベンにもかつてスイッチピッチャーが登場したそうです。そういえば,あの星飛雄馬も右利きだったのを,スパルタの父親に強制的に左利きにされて,後に左腕を壊して右投げになった(新巨人の星)ということはありましたね。

そのK君に無理をお願いして,専用グローブを持参してもらいました!左右対称で,6本指です(笑)。値段は普通のグローブと変わりないそうです。現役の彼は,今も左右を使い分けて投げているそうです。彼によると,使い勝手は左右専用の方が良いのだそうですが,毎度付け替えるのが面倒で,両利き用を持参しているのだそうです。ギネスブックには,左右それぞれの最高速度の合計値というのが記録にあるそうです。K君によるとあと少しだそうで,ぜひ応援したいですね(笑)。

電動キックボード顛末記

既にブログに書き込みましたが,科研費絡みで,電動キックボードを購入しました。7月1日から利用可能な「特定小型原動機付自転車」になる前の在庫処分(?)で安価にリリースされていたモデルを購入しました。

今回購入したキックボードは,「特定小型原動機付自転車」ではなく,いわゆる原付ですので,免許証を持参した上で公道走行などが可能になります(歩道走行などはできません)。

まずは,キャンパス内で走行した後,本学の学生が通学バスで利用することの多い,JR南千歳駅まで往復してみました。約4.4kmの道のりを20km/hで走り続けて15分ほどでした。これを近いと見るかどうかです。ちなみに,往復してみると,バッテリー残量はメーター上,1目盛りだけ減少していました。カタログによると,フル充電で20-25km走行可能とあります。南千歳駅までですと往復で8.8kmですから,フル充電で二往復程度になります。例えば,学生たちがモビリティとして利用することを想像すると,二往復ぐらいで充電しないと再利用が困難になります。意外にリピート率が悪いかもしれません。

とはいえ,試乗した日は天気が良くて,車はもちろんですが,自転車とも異なり気持ちよく行き来することができました。今後,様々な用途で試してみたいと考えています。

スピードメーターとバッテリー残量計
走行後ハンドルが緩んだので締め増ししました。

電動キックボードナンバー取得

学生に手伝ってもらい,千歳市役所に行って電動キックボードにナンバーを付けました。自賠責保険もセイコーマートで手続きを済ませ,都合1時間で完了しました。先ほど,大学キャンパスを走ってきました。

早速,公道走行を試してみましたが,リアサスペンションの効きが悪い印象です。そもそもリアサスが無いみたいです。このため,レンガ道などの振動が直接体に響いてきます。行動を走る際などは,排水溝の取り入れ口などは慎重に避ける必要があります。舗装の良いところでは,時速25キロで走行してもスムーズでした。

やはり,この類のものは試乗して購入されることをお勧めいたします。少しづつ,走る距離を増やしてみたいと思います。おそらく,千歳駅ぐらいまでが精一杯のように思いますが,さて?

埋蔵文化財センターにお邪魔しました

研究室の学生たちと千歳市埋蔵文化財センターと世界遺産キウス周堤墓群現地を訪問して来ました。いずれも,職員の皆様に御案内いただくなど,超贅沢な一時を過ごさせていただきました。

キウス周堤墓群の現場は,今日から今年度再開ということで,再開初日の訪問となりました。今年は,昨年度学生が作成したiPadを使う音声ガイドアプリに手を加えて,本学の協定校である札幌国際大学の先生や留学生の皆さんにご協力いただき,多言語版(日本語,英語,中国語,韓国語)を作りました。本日,現地事務所にお預けしましたので,ご利用いただきます。こちらは,5月1日に埋蔵文化財センターで,私の研究室と覚書を取り交わすことになりました。

学生の中には,卒業研究のアイデアが浮かんだ者もいたかもしれません。連休明けから卒業研究のアクセルを踏み込みましょう!

AI(機械学習)を用いた支笏湖における桜の開花予想サービス – 花丸でした

500度の法則に基づく桜の開花予測の状況です。3月末時点の予想通り,4月30日に500度に達しました!


予想アプリ

桜の開花自体はともかく,3月末日時点で500度への到達予測を4月30日とAI(機械学習)で予想していましたので,正直,驚くべき精度でした。花丸です(笑)。
確かに,下界(笑)は3月に高温が続き,札幌でも既に満開を過ぎ,千歳の大学キャンパスも昨日は満開でした。


支笏湖が比較的緩やかに気温が上昇した背景は,やはり不凍湖であり冷たい水を大量に持つことから,周辺の気温上昇をある程度緩やかにしたのではないかと想像しています。

これが,FileMakerで作成した本アプリが示している「湯たんぽ現象」と結びつきます。
「湯たんぽ現象」とは,高度が高く,本来は「下界」の大学キャンパスよりも寒いはずの支笏湖周辺が,実は暖かいというものです。実際には,冬でも凍らない大量の水があることで,それほど気温が下がらず安定しています。

数年間続けてきた調査が,なんとなく結びつき始めた気がします。
あとは,鏡面現象の予測ができれば良いのですが(笑)。

アプリのスクショも添付します。この時期は湯たんぽ現象は起きていません。高度の高い支笏湖の方がキャンパスよりも涼しくなっています。この涼しさが,桜の開花を下界よりも遅くし,おそらく連休中に見頃になっていると予想します。

湯たんぽ現象

2023年度支笏湖鏡面現象プロジェクト始動

研究室の支笏湖鏡面現象プロジェクト,今年は監視区域を拡大するために,丸駒温泉様にご協力いただけることになりました。これまでの観測点とは,ほぼ対岸に近い場所になります。先日,お邪魔した際には,ここで素晴らしい鏡面現象に出会えたのですが,その際,対岸では鏡面現象はありませんでした。場所によるんですよね。

設置には,日頃お世話になっているOさんに全面的にお手伝いいただきました。到着後,設置場所を吟味して作業。その後,社長に確認していただき,1時間強で作業を終了しました。このカメラにはバックアップ用の小型ソーラーパネルが設置できるのですが,接続後元気よく給電してくれました。途中,雪が降る中を作業してくださったOさんと学生に感謝です。ここからどのような鏡面現象が見られるのか,楽しみです。

作業後,千歳に戻り,学生たちとハンバーグレストラン「アルヒコ」さんで昼食を取りました。次回,画像回収時はチップ定食でしょうか(笑)。

「【曽我研究室】公開ゼミ」のご報告とお礼

私の研究室の4年生による「【曽我研究室】公開ゼミ」を開催いたしました。場所は,JR千歳駅の裏手,本学のシャトルバス乗り場近くにある「まちライブラリー@ちとせ」です。

普段,ゼミは大学の研究室で週2回開催していますが,今回は,街中に飛び出して,市民の皆様と一緒に,彼らの卒業研究の成果を共有させていただきました。写真のように,驚くほど多くの皆様にご参加いただきました。

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私の研究室では,テクノロジーやサイエンスを用いて,サービスに繋がる研究を行っています。今年の学生たちのテーマは,その多くが,支笏湖の自然や縄文遺跡など,地元である千歳や北海道の歴史や自然を元に,機械学習(AI)などを用いてモバイルサービスを提供するものです。そもそも,自然と機械学習が結びつくこと自体,想像しにくいのではないでしょうか。

今の時代,それが手軽に試せる時代になったのです。ある意味で,パーソナルコンピュータが生まれ,表計算ソフトというキラーアプリが現れた時代を思い出させます。道具として用いているのは,Appleが提供するCreateML(機械学習モデルファイルの出力)とFileMaker(モバイルソリューションの構築)です。学生が、わずか1年間の在籍期間中に,こうしたテーマを実装することができたのは,こうした優れたソリューションのおかげです。時代の変化を感じさせます。まずは,時代の変化を市民の皆様と共有させていただきたかったのです。

こうした研究活動は単にコンピュータの前に座っていただけでは実現できません。額に汗して,あちこちを歩き,自分の目で見て,多くの人から話を聞く必要があります。観察することこそがサイエンスの第一歩です。今回発表にお集まりいただいた方の中には,そうした,学生がお世話になった方が沢山来られました。特に大変なのが,ユーザテストの被験者です。今年は,まちライブラリー@ちとせにお越しの方にお願いしてユーザテストをさせていただいた学生もいます。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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思い返すと,こうした市民との共有は,1997年に札幌で「マッキントッシュの匠たち」というコーシングラフィックシステムズ社のイベントに,当時,札幌の女子短大生たちと参加したのが初めてでした。この時の様子は,「Mac Fan」(マイナビ出版)というPC系の雑誌で紹介されました。あれから四半世紀が経ち、今回の取り組みも,マイナビ社が取材に来てくださり,近いうちに同社のWebで公開されるそうです。

まもなく,学生らと,熱く楽しく取り組んだ1年間が終わります。昔も今も思うことは,この活動が,彼らの人生の1ページに刻まれることです。皆様,お疲れ様でした。

当日発表内容:

    1. ” 機械学習を用いた自然現象の分析に基づく情報提供サービスに関する研究
-支笏湖鏡面現象を例にして-“
    2. ” デジタルアーカイブを活用した古資料閲覧支援システムの開発
-苫小牧市立中央図書館に おける王子軽便鉄道関連古資料の閲覧を例にして-“
    3. 機械学習を用いた支笏湖鏡面現象の判定と観光サービスへの応用
    4. ” 温度センサーを用いた情報提供サービスに関する研究
-支笏湖周辺を例にして-“
    5. “新規来館・再訪を促進するためのSNSを活用したビンゴアプリによる提案
-千歳水族館を例として-“(3年生)
    6. 機械学習による混雑度の予測を実装したシャトルバスアプリの開発
    7. ” ARを用いたガイドシステムの開発と利用満足度の分析 
-千歳市埋蔵文化財センターを例にして-“

キウス周堤墓群音声ガイドシステムの取材

今年頑張ったキウス周堤墓群にも秋の気配が漂ってきました。もう間も無く,管理事務所も解体撤去されます。

音声ガイドシステムも大活躍してくれました。今後は,多言語対応や埋蔵文化財センター所蔵品をARで表示するなどのサービスの充実を検討しています。3年生が頑張ってくれることでしょう。

さて,そんな様子を北海道新聞さんが取材に来てくれました。研究室のH君もしっかりと取材に応えてくれていました。ちょうど,昨晩,他言語システムの第一弾として札幌国際大学様にお願いしていたデータが届いたので,早速,プロトタイプを作り,記者さんたちにご覧いただけました。頑張った甲斐がありましたね。