研究室で学会表彰!

11月に,学会で表彰を受けた4年生の症状と副賞が届きました。学会はオンラインだったため,先日,小生が代読して,4年生全員の前でお渡ししました。卒業後年齢を重ねると,表彰される機会は多くはありません。在学中,世間から評価されるのは良いことです。おめでとうございます!

ちなみに,4年生らが揃っていたのは,卒論の提出締め切りが近いからです(笑)。最後まで頑張れ!

研究室の学生の活動報道の紙面が図書館に掲示

今年は,千歳市に関わる研究をこなしてきた我が研究室ですが,新聞報道なども続きました。掲載された誌面について,本学図書館横の廊下の掲示板に掲示されています。

この廊下は,通学バス乗り場から講義教室に繋がる廊下の脇なので,学生の目につきやすいと思います。後輩たちの励みになると良いですね。

ちなみに,学生の活動については,研究室(H303)の入り口にも掲示しています。

学生の活動が新聞掲載されました

本研究室の学生が,千歳埋蔵文化財センターで取り組んでいる内容が,北海道新聞千歳版に掲載されました。

こちらはでは,埋蔵文化財センターの展示を,さらにわかりやすく示すことを目指して,ARなどを活用したコンテンツを作成し,FileMakerで実装したiPadを貸し出しています。2023年2月より試験的に運用を開始しました。昨年9月にARスキャンして3Dモデル化した,千歳市寿町の縄文遺跡の一部を流用するなどしています。他にも,現物の展示品の先端が埋もれている石柱をARで空中に表示したり,石棒の左右を並べて表示するなど,ARならではの体験ができます。

※アイキャッチ画像は取材時の様子です。

千歳市寿町の縄文遺跡発掘現場でARスキャンする学生の様子(2022.9)


「【曽我研究室】公開ゼミ」のご報告とお礼

私の研究室の4年生による「【曽我研究室】公開ゼミ」を開催いたしました。場所は,JR千歳駅の裏手,本学のシャトルバス乗り場近くにある「まちライブラリー@ちとせ」です。

普段,ゼミは大学の研究室で週2回開催していますが,今回は,街中に飛び出して,市民の皆様と一緒に,彼らの卒業研究の成果を共有させていただきました。写真のように,驚くほど多くの皆様にご参加いただきました。

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私の研究室では,テクノロジーやサイエンスを用いて,サービスに繋がる研究を行っています。今年の学生たちのテーマは,その多くが,支笏湖の自然や縄文遺跡など,地元である千歳や北海道の歴史や自然を元に,機械学習(AI)などを用いてモバイルサービスを提供するものです。そもそも,自然と機械学習が結びつくこと自体,想像しにくいのではないでしょうか。

今の時代,それが手軽に試せる時代になったのです。ある意味で,パーソナルコンピュータが生まれ,表計算ソフトというキラーアプリが現れた時代を思い出させます。道具として用いているのは,Appleが提供するCreateML(機械学習モデルファイルの出力)とFileMaker(モバイルソリューションの構築)です。学生が、わずか1年間の在籍期間中に,こうしたテーマを実装することができたのは,こうした優れたソリューションのおかげです。時代の変化を感じさせます。まずは,時代の変化を市民の皆様と共有させていただきたかったのです。

こうした研究活動は単にコンピュータの前に座っていただけでは実現できません。額に汗して,あちこちを歩き,自分の目で見て,多くの人から話を聞く必要があります。観察することこそがサイエンスの第一歩です。今回発表にお集まりいただいた方の中には,そうした,学生がお世話になった方が沢山来られました。特に大変なのが,ユーザテストの被験者です。今年は,まちライブラリー@ちとせにお越しの方にお願いしてユーザテストをさせていただいた学生もいます。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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思い返すと,こうした市民との共有は,1997年に札幌で「マッキントッシュの匠たち」というコーシングラフィックシステムズ社のイベントに,当時,札幌の女子短大生たちと参加したのが初めてでした。この時の様子は,「Mac Fan」(マイナビ出版)というPC系の雑誌で紹介されました。あれから四半世紀が経ち、今回の取り組みも,マイナビ社が取材に来てくださり,近いうちに同社のWebで公開されるそうです。

まもなく,学生らと,熱く楽しく取り組んだ1年間が終わります。昔も今も思うことは,この活動が,彼らの人生の1ページに刻まれることです。皆様,お疲れ様でした。

当日発表内容:

    1. ” 機械学習を用いた自然現象の分析に基づく情報提供サービスに関する研究
-支笏湖鏡面現象を例にして-“
    2. ” デジタルアーカイブを活用した古資料閲覧支援システムの開発
-苫小牧市立中央図書館に おける王子軽便鉄道関連古資料の閲覧を例にして-“
    3. 機械学習を用いた支笏湖鏡面現象の判定と観光サービスへの応用
    4. ” 温度センサーを用いた情報提供サービスに関する研究
-支笏湖周辺を例にして-“
    5. “新規来館・再訪を促進するためのSNSを活用したビンゴアプリによる提案
-千歳水族館を例として-“(3年生)
    6. 機械学習による混雑度の予測を実装したシャトルバスアプリの開発
    7. ” ARを用いたガイドシステムの開発と利用満足度の分析 
-千歳市埋蔵文化財センターを例にして-“

曽我研究室卒業研究発表会:公開ゼミ

公立千歳科学技術大学の曽我です。

大学の地域連携センターのWEBで告知され,コメントでご紹介させていただいた,研究室の学生による卒業研究発表会を以下の日程で開催いたします。

日時:2023/1/26(木)13:15~16:00
場所:まちライブラリー@ちとせ
〒066-0027 北海道千歳市末広6丁目3 アルファ千歳ビル 1階

今回,4年生7人の取り組みをご紹介させていただきます。
そもそも,この研究室は,サービス工学に基づき,サイエンスとテクノロジーで課題の解決を提案いたします。

今回は,ARやAI(機械学習)を用いた提案が多くあります。
ARやAIというと,サービスとは程遠いと思われるかもしれませんが,実は色々なところに応用できます。
今回は,FileMakerという開発環境で実装していますが,一年間という短い時間の中でここまでできたのは,FileMakerがあったからこそ,です。

今年は特に,千歳市などの地域に関わる内容が多かったこともあり,千歳駅裏にある「まちライブラリー」で開催いたします。
こうした取り組みに関心がある市民の皆様にも,気軽に楽しんでいただこうと考えています。
大学ってどういうことをやっているの?と思われている方など,遠慮なく足を運んでください。

よろしくお願いいたします。

※発表は変更される場合があります。

Claris Engagement Japan 2022の学生紹介が公開

FileMakerで有名なClaris社によるイベント “Claris Engagement Japan”が今年もオンラインで開催されました(2022.10.26-10.28)。対面で開催されていた頃,私も参加させていただいたこともありますが,FileMakerの様々な応用事例などに触れることができる,大変有意義なイベントです。

今年は,Claris社のキャンパスプログラムを採用している本学で,私と一緒に「ユーザインターフェース」の科目をお願いしている有賀先生がこの授業の成果の一端を動画にまとめていただけました。先日,今年のイベントの様子がYouTubeで公開されました。以下は,授業の受講生3名へのインタビューなどを紹介した動画になります。

「コロナ禍を乗り越えて,身近な問題を学生目線でアプリ開発を通じて解決」:Claris社,YouTube

この科目の詳細は,動画で有賀先生が説明してくださっていますが,FileMakerで完全なアプリを作ることが目的ではありません。しかし,この動画で紹介している3名の学生(情報システム工学科,三年生)は,春学期15回の授業が終了した後,自分たちのFileMakerで構築したアプリを完成するまで手を加え続けました。授業時間外の休日などでも,自分たちの課題と向き合い,取り組み続けました。この粘りには感服いたします。

ぜひ,公立千年科学技術大学リケジョの取り組みをご覧ください。

PCカンファレンス北海道2022で学生が「プレゼンテーションスキル賞」を受賞

今年も,コンピュータ利用教育学会主催の「PCカンファレンス北海道」が開催されました。今年もオンライン開催でした。

本研究室からは,3件の発表がありました。これまでは,例年この研究会に学生発表をさせているのですが,今年は,情報処理北海道シンポジウムで3件の発表があったので,うまく分散できました。これは,指導教員としては一息つけました。

「世界遺産キウス周堤墓群におけるデジタルコンテンツを用いたガイドシステムの開発とユーザ分析」を発表した橋本春樹君がプレゼンテーションスキル賞を受賞いたしました。おめでとうございます。

これで,本研究室は三年連続,通算5回目の受賞となりました。

追伸:

その後,本学のWebページで受賞が公示されました。

「学生が受賞しました」:公立千年科学技術大学

キウス周堤墓群音声ガイドシステムの取材

今年頑張ったキウス周堤墓群にも秋の気配が漂ってきました。もう間も無く,管理事務所も解体撤去されます。

音声ガイドシステムも大活躍してくれました。今後は,多言語対応や埋蔵文化財センター所蔵品をARで表示するなどのサービスの充実を検討しています。3年生が頑張ってくれることでしょう。

さて,そんな様子を北海道新聞さんが取材に来てくれました。研究室のH君もしっかりと取材に応えてくれていました。ちょうど,昨晩,他言語システムの第一弾として札幌国際大学様にお願いしていたデータが届いたので,早速,プロトタイプを作り,記者さんたちにご覧いただけました。頑張った甲斐がありましたね。

久しぶりの対面式学会で学生が発表

昨日(2022/10/15)は、北大で、数年ぶりの対面による学会発表(情報処理北海道シンポジウム2022,情報処理学会北海道支部)に参加してきました。対面での学会は,本当に久しぶり、という感じでした。
研究室からは2組3人が発表に参加し、それ以外の学生たちにも今後の参考にと,全員参加させました。
この学会は、主に、情報処理系の学科などの学部生や大学院生が参加します。いわば、自分達と同じような年代の学生がどのような研究活動を行なっているかを見ることができるので、学生には刺激と参考になったと思います。
この学会の開催は、札幌と道内各地を交互に会場とするので、来年は札幌以外になります。先週研究室配属が決定した三年生たちに、今回の様子を共有しておきましょうか。
さて、私の研究室の学部四年生のうち、残りの4人は11月のPCカンファレンス北海道での発表を目指します。先行した3人の様子を参考にして、より充実した発表にしてくれることを期待しています。

縄文遺跡発掘現場でAR撮影

現在、千歳市の埋蔵文化財センター様と一緒に、キウスの情報提供に関する活動を行なっています。

先日、その打ち合わせを行うことになりましたが、いつもの埋蔵文化財センターや本学の研究室ではなく、何と!現在千歳市内で行われている発掘現場で打ち合わせをすることになりました。

何しろ、発掘現場を見せていただくことなど初めてのこと。ワクワクして現場に行ってみると、小動物用の弓矢の先や土器の破片などがありました。現場は新千歳空港の着陸コースの真下にあり、打ち合わせ中も次々と旅客機が着陸侵入してきました。まさに、空港と縄文遺跡の街、千歳市にふさわしい光景に感激しました。

お願いして、iPhone 12 Pro(LiDER付)を使い、発掘現場の3Dスキャンをさせていただきました(アプリは3D Scanner App)。帰宅後、我が家でAR表示を行い、縄文文化を体感した次第です(笑)。いい体験でした!関係者の皆様、ありがとうございました!

追伸:その後,何度か現場にお邪魔しましたが,こちらの遺跡をドローンで撮影しました(谷川企画・クリアデザイン様ありがとうございました)。しかも,現地では縄文遺跡のシンボル(?)である「石棒」が出土し,現物に触らせていただきました。

石棒
created by dji camera

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