千歳水族館で稚魚の放流

4年生の卒業研究でお世話になった千歳水族館に挨拶に伺いました。3年生も参加しました。

放流している稚魚は,隣のインディアン水車で捕獲したサケから取ったものから孵化したそうです。平日にも関わらず,家族連れで賑わっていました。菊池館長の解説を伺ったのち,千歳川に放流しました。学生たちも楽しんでいたようです。

 

水族館では3月からミニショップもオープンしました。iPadを使ったAirレジを使っていました。興味深い魚のミニモデルなども並んでいましたが,研究室用にセイウチのスリッパ(特価でした(笑))を購入してきました。

さて,来年度はどんな研究が生まれるのでしょうか?楽しみです。

高校生がFileMakerでモバイルアプリ作成

本日は,本学入試の合格者向けイベントがありました。

本研究室では,大学のPCを使って30分でモバイルアプリを作ってもらうプログラムを実施いたしました。対応したのは,研究室など本学の3年生です。

高校生は初めて触れるFileMakerをスイスイと操作して,見事に30分でモバイルアプリを完成させてくれました!

プログラムを考えて,3度もリハーサルをやって準備してくれた学生諸君に感謝です。

2017年度ー4年生送別会終了ー

3年生たちが、一年間(実際は1年半?)ゼミで活躍してくれた4年生の送別会を開いてくれました。先ずはお疲れ様でした。

4年生一人づつが語ってくれた、大学生活と我がゼミでの活動の振り返りは、3年生にとって貴重なアドバイスとなったことでしょう。

個人的に面白かったのが、「先生が本当に怒っているときは、学生の発言の後、一呼吸ある」というもの(爆)。発言後、一呼吸あると「こりゃあ失敗した」と思うのだそうです(笑)。まあねえ、いきなり怒鳴りつけるわけにもいかず、それなりに言葉を選んでいるわけです(笑)。

お互いに分からないことに挑戦し続けた一年間でした。これからの人生の中で、研究室の取り組みで一つでも思い出すことがあれば幸いです。

ありがとう。

曽我研究室2017年度卒業研究終了

今年も本学科の卒業研究発表が2月8日に行われました。本研究室の学生たちもご覧のように発表を行いました。本学科の発表は研究棟の玄関ホールを使い,ポスター形式で発表します。発表する4年生はビジネススーツ姿で発表しました。当日は,3年生以下の学生たちも,先輩学生の発表を見学がてら手伝いにきてくれました。

今年は,S君,T君,M君がそれぞれのテーマで研究に取り組んでくれました。いずれも,興味深い内容ばかりでした。

  • ARツールを用いた生態系展示物の学習サービスに関する取組み‐千歳水族館における支笏湖大水槽の来館者動向を例にして‐
  • モデルハウスにおける室内環境情報の可視化システムの開発と利用に関する研究
  • 博物館実習における解説能力向上のための学習支援システムの 開発 ―札幌国際大学博物館を例に―

ARツールを用いた例は,これまでにも本研究室が取り組んできた千歳水族館をフィールドとして研究を行いました。ARツールを用いて支笏湖水槽にまつわるクイズを作成して,親子連れに使ってもらいました。

モデルハウスの実験は,千歳市内のハウスメーカーであるK社とタイアップし,Netatmo社のIoTセンサーによるモデルハウスの性能評価実験を行いました。Netatmo社のクラウドからAPIを経由してJSON形式でサーバー上のFileMakerアプリにデータをダウンロードして,iPadのクライアントアプリからアクセスするシステムを構築しました。

博物館実習における実験は札幌国際大学博物館において,学芸員資格の取得を目指す学生さん達にVRを使った解説の練習などをしていただける学習ツールを,FileMakerで実装し,提供しました。

 

毎年のことですが,本研究室の卒業研究発表では,実装したものを手にしながら発表を行います。論文をまとめるだけではないので,その点は大変だと思いますが,しっかりとした取り組みをしてもらいたい気持ちから,例年このようにしています。今年も何とかできたのは,学生の皆さんの頑張りの結果です。

来年度は,新たな学生さん達がどのようなアイデアを出してくれるのか,今から楽しみです。4年生の皆さん,お疲れ様でした!

 

千歳水族館でARを用いた実験を行う

研究室のS君による卒業研究です。

これまでにも過去3年,千歳水族館のご協力でiBeaconを用いた情報提示システムに関する研究を行ってきましたが,今年は思考を変えてARを用いた実験を行いました。

いくつかの仮説を元に行っている実験ですが,その一つは,これまで行ってきた携帯情報端末による情報提示に疑問を感じ始めていたからです。現在,千歳水族館ではアプリによる情報提示を行っています。

 

こうした端末を介する情報提示では,肝心の展示物と来館者の間を端末が遮ってしまいます。これでは,何を見に行ったのか,本末転倒です。この話は偶然にも,今年搭乗したANAの電子本だったCasa BRUTUS,No.209「動物園と水族館。」で葛西臨海水族園をデザインした,日本を代表する建築家である谷口吉生氏(ニューヨーク近代美術館新館など設計)が同じことを述べています。

本物の魚が目の前にいるのに,サインの写真と説明ばかりを読むことになる。そのまなざしを水槽に向け,本物の魚影の美しさにこそ感銘を受けてほしい

やはり同じことを考える人はいるのだなあ,と思った次第。

そこで,今回はARを使ってみました。曲がりなりにも端末を通して水槽をみることになるから。我々の調査では,苔の洞門通路を抜けて右手の支笏湖大水槽に向かう人たちは2/3に対し,主に子供連れの家族1/3が左側の体験ゾーンに向かうことがわかりました。この1/3を何とか支笏湖大水槽に足を運び,楽しんでもらいたいというのが我々の狙いです。以下の写真は苔の洞門通路から出てきた際の様子です。右手に支笏湖大水槽が,左手に体験ゾーンがあります。

また,水族館ではダイバーによる餌やりなどのイベントを行い,効果を上げています。

我々は,ARを用いて支笏湖の生態系に関するクイズ問題を用意しました。水槽内の石などを中心にARのマーカーとして,問題などが表示される仕組みです。水族館の館長のアドバイスや監修を受け,興味深い内容の問題が集まりました。また,カルデラ火山による支笏湖の成り立ちに関しては,アニメーションを盛り込むなどして楽しめる内容としました。

この連休中(2018.1.7, 8)に行った実験では,皆さん,結構時間をかけて,楽しみながら支笏湖の生態系に触れてくださいました。ご協力くださった来館者の皆様と千歳水族館の皆様に感謝いたします。

あとは, S君がアンケート調査などを元に,論文にまとめてくれることを期待しています(笑)。こうした取り組みが我々の大学の地元との橋渡しとなり,将来に繋がる成果をもたらしてくれるいことを期待しています。