VR内蔵デジタルブックが公式にリリースできました

我々の研究成果から生まれたVRによる英会話学習デジタルブック「VRで英語学習」,多分AppleのBooksストアでも世界初じゃないでしょうか?←その後,Booksストアで調べてみましたが,残念ながら(?)世界初ではありませんでした。2015年に既にVR内蔵のデジタルブックがBooksストアでリリースされていました。ただし,VR内蔵語学教材としてはBooksストアとしては世界初かもしれません。

オフラインでVR表示を見ながらの英語学習,モチベーション上がります。千歳市在住の川名典人先生がAppleのBoosストアで無料公開されています。Appleよくぞ認可してくれました!これから様々なコンテンツが続いて欲しいです。11月4日のPCカンファレンス北海道(北方圏学術情報センター・ポルト〒064-0801, 北海道札幌市中央区, 南1条西22丁目1番1号)で私が簡単に発表・紹介します。宜しければお越しください。

iPad用CIF採点システムをFileMakerで開発

今日は本学主催の国際学会CIFでした。ポスター発表の採点システムを研究室のT君がFileMakerで開発してくれました。採点者に13台のiPadを貸出して採点して貰いました。入賞者の表彰状も出力できます。お陰でプログラム編成を変えることができました。T君ありがとう!

“本当にインタラクティブなデジタル教科書”の実践活用報告会終了報告

これまで,足かけ5年程取り組んできた「デジタル教科書」について,紀伊國屋書店札幌本店でこれまでの研究に関する報告会を行ないました。

当日の様子を佐藤祈先生が撮影して下さいました。ご了解頂きましたので,以下に掲載させて頂きます。当日は素晴らしい天気で,写真でも背景に写っているヨドバシカメラの看板が青空に映えています。

お越し下さった皆様に深く感謝致します。

有り難うございました。

夏の学会など〜今年は暑い関西中心でした〜

なんとも3ヶ月近くブログ更新を怠ってしまいました。この間,色々とありまして…(汗)。

事後報告になりますが,まずは学会関連から。

8月,夏休みは教育学系の学会が目白押しです。何しろ,日本全国の小中高大の先生方が集まれる機会は,お盆前後しかありません。北海道の高校などはお盆明けするとまもなく授業が始まります。というわけで,毎年この航空券と宿泊代の高い時期にあちこち行かなければなりません(涙)。

まずは,アイキャッチ画像になっているCIEC(コンピュータ利用教育学会)の全国大会「2016PCカンファレンス」(8月10日から12日)です。今年は大阪大学豊中キャンパスで開催されました。大阪はもちろん暑かったです(笑)。宿泊地のすぐ近くのホテルに北海道の高校野球のチームも泊まっていました。高野連北海道あたりがまとめて斡旋するのでしょうか?今年の北海道は北海学園とクラーク高校でしたね。

PCカンファレンスで興味深かったのが,基調講演1で小林傳司先生(大阪大学理事・副学長(教育担当))がご紹介くださった大阪大学のICT教育の歴史です。なんと,Apple創業者の一人スティーブ・ジョブズがAppleを追われた後,教育機関に特化したNeXTを採用していたというくだりです。教育学系の学会ではAppleユーザーが大変多いのですが,この話は忘れ去られていたようで,皆一様に驚いていました。

【シンポジウム1】「多様なメディアを高度に利用する授業形態の高度化」準備中の様子。5名の登壇者のうち4名がMacユーザー(笑)。
【シンポジウム1】「多様なメディアを高度に利用する授業形態の高度化」準備中の様子。5名の登壇者のうち4名がMacユーザー(笑)。

私としては大阪大学のNeXT以降が今ひとつ,といいますか,NeXTの次にリプレース(おそらく普通のパソコン)する際にNeXTをどのように評価したかが気になりま

京都産業大学むすびわざ館
京都産業大学むすびわざ館

した。また,NeXTに触れた学生さんたちに何か影響を与えていなかったのかも気になるところでした。ブログなどを調べましたが,遠い過去のことで記録などはあまりありませんでした(大阪大学でNeXTを使ったというブログはありました)。

PCカンファレンスで関連する発表を3本終えて,そそくさと北海道に戻り墓参りなどを終えると,今度は京都で「日本デジタル教科書学会第5回年次大会」(8月20日から21日,京都産業大学むすびわざ館)です。こちらは大阪以上に暑かったです。37度の猛暑でした。しかし,PCカンファレンスを終えて再び戻ってみると,なんと北海学園高校はまだ甲子園で頑張っていました!(決勝進出)これには感激。彼ら,この暑さの中で戦い続けていたのですね。こちらの学会はどちらかというと小学校から高校までの先生方が一生懸命発表してくださいます。

 

興味深かったのが,出展されている企業さんたち。申し上げるまでもなく,現在小学校,中学校の先生方は2020年までのタブレット導入に向けて様々な取り組みを行っています。そのタブレットは大半がiPadです。ところが,出展されているメーカーさんの多くが古くからのPCベースのものが多いのが目につきました。少なくともディスプレイしているのはWindowsが多かったです。このギャップの大きさに驚きました。想像するにiOS向けソリューションを開発するための

開発者確保などに投資できなかった(しなかった)のでしょうね。大きなツケになりました。

そんな中,興味を引いたのがkubiというタブレットの台座。遠隔で上下左右に動くのでFaceTimeなどで遠隔会議などする際に便利という代物です。これを見て思い出したのが,NHKで放送された分身ロボットの話題です。すでにアメリカなどでは何らかの事情で登校できない子供たちが自宅にいながらカメラを搭載した台座(分身ロボット)を遠隔操作するという内容です。kubiは固定式ですが,それに近いものを感じました。

・kubi:テレプレゼンスロボット

http://kubi-robot.com

・“ドラえもんの世界”が実現!? ~“分身ロボット”が社会を変える~

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3829/index.html

これを体験型農場観光などに使えないかと画策しているのですが,もう少し安価でしたらねえ。

2台のiPad Pro 12インチが活躍しました。こういう時は大きいiPadは便利ですね。
2台のiPad Pro 12インチが活躍しました。こういう時は大きいiPadは便利ですね。

というわけで,夏休み中の学会はこれで終了です。北海道に戻ってきてからは月末の論文投稿に向けてメンバー共々多汗を流しました。名古屋大学のN先生,本当にお世話になりました。餃子の王将一号店の味噌だれはおいしかったです(笑)。

暑い中を「おちゃらけて」(笑)待った甲斐がありました。美味しかったです。
暑い中を「おちゃらけて」(笑)待った甲斐がありました。美味しかったです。

 

Apple Storeイベントで学生が発表

曽我研究室の設備をなどを使い,様々な授業が展開されています。

その中でもシステムデザインプロジェクトは学生自身がグループを作り,様々な方法で問題を解決する必修科目です。私の研究室ではFileMakerやiBooks Authorなどを道具に使うことがあります。今回は,Apple Storeイベントで学生たちがその一端を発表してくれました。以下,Apple Storeの告知文から当日の概要です。

タイトル:「FileMakerプラットフォームを使った大学のICT教育」
日時:1月23日(土)1:00 p.m. ―2:00 p.m.
内容:FileMaker Proを使った大学でのICT教育の最新事例をご紹介します。まず、ファイルメーカー社の荒地暁氏が同社のキャンパスプログラムを説明。また、千歳科学技術大学で非常勤講師を務める有賀啓之氏が、授業でのFileMakerプラットフォームの利用方法を、同大学の曽我聡起教授とその研究室のみなさんが、FileMaker Proを使ったアプリケーション開発の事例を紹介します。FileMakerの導入をお考えの大学関係者の方はぜひご参加ください。

当日は有賀先生からFileMaker関係者への声がけもあり,いつものCIEC(コンピュータ利用教育学会北海道支部)でのイベントメンバーとは異なる顔ぶれが揃い,概ね20名ぐらいの方が参加してくださいました。今回のプロジェクトは電子メニューを扱い,アレルギーのある方は対応する商品が提示されないというものです。かなり苦労したものですが,当日も無事iPadでデモンストレーションすることができました。当日ご参加いただいた皆様に御礼もうし上げます。ありがとうございました。

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本研究室の学生が学会で表彰されました

PCカンファレンス北海道2015(2015.11.14-15,北見工業大学)にて,本研究室の学部生である大鐘君と西田君が以下の研究発表を行いました。

  • 近接通信とウェアラブルデバイスを組み合わせたデジタルコンテンツの表示に関する実験 -千歳水族館を例にして-,大鐘幸一郎,西田理貴,曽我聡起,pp.17-18,CIEC北海道支部,2015

本発表は,彼らの卒業研究の一環として行ったもので,発表は大鐘君,西田君それぞれが行いました。本研究には公益財団法人千歳青少年教育財団千歳水族館様のご協力を得ています。

本学会発表においては,学生発表についてプレゼンテーションスキル賞が設けられています。これは,発表内容や発表態度などを総合的に評価するもので,今回は本研究室の二人が選ばれたものです。努力の甲斐があったと思います。おめでとうございました。引き続き,研究が成就するように努力を続けてください。

追伸:

本学公式ページでも紹介されました。

https://www.chitose.ac.jp/target/toent/001934.html

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日本デジタル教科書学会の論文集が公開されています

今年の8月に札幌で開催され,本研究室の学生たちも参加した日本デジタル教科書学会が大会の論文集を公開しています。

2015年次大会(札幌)発表原稿集を公開いたしました!:http://js-dt.jp/2015年次大会札幌発表原稿集を公開いたしました!/

本研究室では以下の三編を発表しました。

  1. iBooks Authorを用いた施設見学用デジタル資料の試作 Prototype of the facility tour for digital materials using iBooks Author:田中 百香, 藤井 佑梨奈, 曽我 聡起
  2. iBooks Authorを用いた地域の観光資源の紹介 Introduction of local tourist attractions using iBooks Author.:伊藤 遥香, 中谷 美保, 曽我 聡起
  3. デジタルコンテンツの円滑な閲覧方法に関する検討 Study on smooth browsing method of digital contents:西田 理貴,大鐘 幸一郎,曽我 聡起

卒業研究は切迫しています(笑)

アイキャッチ画像をご覧いただけるとお分かりの通り,研究室配属から一年数カ月。いよいよ6名の四年生の卒業研究がピークを迎えています。

詳細はいずれご紹介いたしますが,概ね以下のような研究に取り組んでいます。

  1. iBeaconを用いた千歳水族館のコンテンツシステムの作成:2名
  2. 景観情報を対象にしたVR画像による観光評価に関する基礎実験:1名
  3. 汎用型データベースソフトによるiBooks Author用HTML widgetの自動生成:1名
  4. マルチタッチデバイスの操作が記憶や学習に及ぼす影響に関する基礎実験:1名
  5. 人工知能に関する高校生用デジタル教科書の試作:1名

いずれもかねてより気になっていたことを学生さんたちに取り組んでいただいています。1に関しては,8月の日本デジタル教科書学会についで,11月14日から15日に北見工業大学で開催されるPCカンファレンス北海道で発表します。Beaconも現場に即した内容のコンテンツを考案するとなるとかなり細かなことまで注意する必要があります。

みんながんばれ!

AppleStoreイベント/学校の玉手箱終了

久しぶりのAppleStoreイベント/学校の玉手箱Vol.24(CIEC北海道支部主催)が無事終了いたしました。

今回は,少々方向性を変えて「観光」をテーマにお話をさせていただきました。

IT立国フィンランドと観光情報:国際IT教育学会EdMediaに参加して
12月6日(土)5:00 p.m. ―6:00 p.m.
今年6月、フィンランドのタンペレ市で教育関連ITの国際学会EdMedia 2014が開催されました。
このイベントでは、参加したCIEC北海道支部の川名典人氏と曽我聡起氏がその内容をご報告します。
iPadの教育活用事例のほか、旅行に役立つiOSアプリケーション情報など、IT先進国フィンランドにおける様々なIT活用法をご紹介。
大学生、教育関係者、観光関係の方に特におすすめのイベントです。ぜひお気軽にご参加ください。

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次回はAppleが開発した新しいプログラム言語”Swift”についてを予定(2015.01.10, 1:00.p.m.~)しています。ご来場お待ちいたしております。