「まちライブラリー@ちとせ」の英語表記サービス

まちライブラリー@ちとせ,には何度も通っているのに,ドアに貼られたこちらの英文表記には,先ほどまで気が付きませんでした(反省)。

お伺いしたところ,こちらでアルバイトをしている本学のYさんが書いたとのこと。しかも,この一枚があるだけで,非日本語圏の方がまちライブラリーを利用しやすくなった,とのコメントがあったそうです。素晴らしいサービスです!(→Yさん)

ラピダスで沸き立つ千歳には,これから多くの外国人が来られます。街をあげて,こうした取り組みを共有されてはいかがでしょう?おっと,自分の関係者の一人だったので,市役所と共有しておきます。

美々川を降る

この夏は様々なアクティビティを体験しました。今後,本学の隣にラピダス社が進出した際にも,従業員の皆さんは,この周辺を満喫することができますし,また,そうしたクオリティの高いサービスを提供する業者も数多く現れることでしょう。今回は,本学のキャンパスから流れ出る美々川降りをカヌー体験してきました。

出発点にあった地図で,指を指していますが,スタートは全長6.4kmほどのカヌーコースの後半分で,そこからタップコップ親水公園までの約2kmほどのコースです。実際には,1時間ほどで降って行きます。今回は家族3人で参加して,一隻のカヌーに乗り込みました。3人ともカヌーは初体験でしたが,美々川の緩やかな流れに助けられて,楽しいカヌー体験をすることができました。ゴールには,なんと白鳥が出迎えてくれました。聞くと,この白鳥は群れから逸れており,この近場から離れることはないのだそうです。よくみると,左の翼の角度がおかしく,飛行することは難しそうです。狐などに襲われないと良いのですが。

今回,私たちと一緒に川下りに参加したのは,我々を含めて総勢10名ほどでした。そのうち半数は札幌から来たという中華圏の人たちでした。パドルを握るのは初めての私たちでしたが,後半,少し強い風が吹き始めて,ヨロヨロとしました。この辺りが,ボートの難しさなのかもしれませんね。

乗船時には,貴重品などを入れる防水バッグをお借りして,財布などの類をしまったのですが,ついついApple Watchもしまってしまいました。帰宅後調べてみると,ワークアウトに「パドリング」があるではありませんか!失敗しましたねえ。ワークアウトを損してしまいました(笑)。できるならば,本学のキャンパス方面にも上ってみたいものですが,果たして。

楽しい,夏休みもいよいよ終了が見えてきました。充実した一夏に満足です!

休暇村支笏湖休憩所展示をリニューアルしました

本学,地域連携センターの支笏湖デザインプロジェクトの一環として,以前もご紹介した「テクノロジーで探る支笏湖の魅力 〜AIで読み解く支笏湖の生態系サービスと人々の営み〜」をリニューアルいたしました。

ここでは,鏡面現象の発生予測など,私の研究室が支笏湖をフィールドとして行っている取り組みを中心に,関連事項をパネルでご紹介しています。以前,ホテル休暇村支笏湖さんからオファーを頂戴した際には,取り急ぎ,展示をさせていただきましたが,今回,グラフィックレコーディングのプロフェッショナルでいらっしゃるAkaneさんにお願いしました。

今回の展示は,一般の方を前提としているため「機械学習」などといった専門的な用語を用いたくないために,Akaneさんにお願いしました。

このAkaneさんの取り組みが素晴らしかったです!いわゆるサービスの基本である,ユーザに寄り添った取り組みでした。例えば,この話を最初にお願いした際には,「現場が見たいです」!から始まりました。この瞬間「あっ,このかたはプロだな」と理解できました。現場を見ずに仕事をすると,大抵は本質的な課題を見落とすものです。私が,研究室の学生たちに「現場を見てきなさい」とフィールドワークをさせるのも同じことです。

とにかく,色々なことが沢山あったのですが,先日,無事に作業を終了できました。今回は,しっかりと動線も考えてくださったので,一層,展示がわかりやすくなったと思います。Akaneさん,ありがとうございました!

これから,支笏湖は紅葉の時期になります。展示は10月末日までですが,近くにお越しの際は是非ご覧ください。現在,休憩所が工事中ですが,開館時間中はご覧いただけます(7:00−16:00)。

ちとせブックフェスタ2023

今年の「ちとせブックフェスタ」も、メイン会場である千歳グリーンベルトでのイベントは、昨日、無事に終了いたしました。多くの皆様のご来場と様々な方々のご協力に、実行委員長として深く感謝し、御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、今回も、図書を介した様々な取り組みのおかげで、多くの貴重な体験ができました。この一枚もその一つです。
昨年に引き続き、札幌から移動図書館である「やまびこ号」に来ていただき、「防災・災害関連図書の展示・閲覧」コーナーをお願いいたしました。関東大震災から百年、ブラックアウトした胆振東部地震から五年など、ある意味で節目が重なった今年ですが、意外に人々の記憶からは薄れているのかもしれず、どちらかと言うと地味な展示だったかもしれません。
ところが、そんなやまびこ号の前で、こちらの方は食い入るように一冊を熟読されていました。感心して撮影したのが、この一枚です。その後、別の場所でもお会いしたので、お話を伺うことができました。お若いお姿だったので、大学生かと思いましたが、市内の小学校の先生でした。聞けば、子供達に、この類の出来事をどのように教えたら良いのかと、悩んでいらっしゃったそうです。そこに、今回のやまびこ号を発見されたとのことでした。一冊の本が、世の中に与える影響は、こんなことがきっかけになるのかもしれませんね。やまびこ号に来ていただいて、本当に良かったと思いました。
また、こちらの方は、かつて、このグリーンベルトから見えるところにあった「まちライブラリー」は何度か利用されたことがあるそうです。しかし、現在、千歳駅の裏に引っ越した新しいまちライブラリーのことはご存知ありませんでした。リニューアルオープンしたので、ぜひご利用くださいとお声がけをさせていただきました。
まちライブラリー@千歳の価値は、ますます高まりそうです。
こんな出会いが沢山あったブックフェスタの三日間でした。ちなみに、今年の参加者は1780人を超えたようです。天気にも恵まれ、今後、この活動がどのような広がりを見せるのか、楽しみです。

冷凍コンテナと脱炭素

先日、小樽に行った際、何気なくフェリーターミナルに行ってみました。駐車場には、移動を待つコンテナが多数ありました。これがフェリーから降ろされたのか、これからのせるのかはわかりませんでした。ところが、トレーラヘッドはありませんがエンジン音が響いていました。どこから?と思い耳を傾けていると、冷凍コンテナを冷やし続けるためのエンジン音でした。我々の生活を支える冷凍品ですが、当然ながら常に冷凍機を稼働させ続けるなど、猛烈なパワーに支えられて世界を行き来しているわけです。
問題はその際に排出される二酸化炭素やエネルギーですね。簡単に解決できる問題ではありませんが、調べると2010年には関連する論文もありましたが。
今度は、苫小牧のフェリーターミナルも観察してみたいものです。

ちとせドローンフェスティバル、無事終了

「ちとせドローンフェスティバル」(2023/07/30)無事終了いたしました。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。何より驚いたのは、航空祭という一大イベントにも関わらず、足を運んでくださった横田千歳市長です。急遽二階で日本航空大学校の学生さんに体験飛行をしていただきました!ありがとうございます!
千歳は航空祭当日であり、多くの方は航空自衛隊基地に向かわれたはずなのですが、そんな中を「こっちの方が興味がある」とおっしゃって、私たちの方に来られた方や、旭川か来たという親子連れ、「関連会社からこの取り組みを知った。これから自分でも資格を取ろうと思う」という新札幌の方など、想像を超える多くの方が参加してくださいました。
名古屋のプロドローン社の戸谷社長による講演、大変参考になりました。さすがは日本で最先端のドローンメーカーの一つ。漏れのない取り組みに感心いたしました。そんな戸谷社長と色々なお話をさせていただきましたが、日本のドローンの現状を「夜明け前」とバッサリ言い切られました。今後、こうした取り組みが社会実装されるためには、サービス工学などによる展開などが不可欠とのことで、大いに持ち上げてくださいました(笑)。
何より、今後、名古屋と千歳がこの分野で一緒になることでシナジー効果が得られる、とおっしゃってくださったのは我が意を得たりと思いました。というわけで、中座された横田市長に、今回の成果をお伝えに行こうと考えています。
改めまして、ご参加、ご協力いただいた多くの方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

埋蔵文化財センターにお邪魔しました

研究室の学生たちと千歳市埋蔵文化財センターと世界遺産キウス周堤墓群現地を訪問して来ました。いずれも,職員の皆様に御案内いただくなど,超贅沢な一時を過ごさせていただきました。

キウス周堤墓群の現場は,今日から今年度再開ということで,再開初日の訪問となりました。今年は,昨年度学生が作成したiPadを使う音声ガイドアプリに手を加えて,本学の協定校である札幌国際大学の先生や留学生の皆さんにご協力いただき,多言語版(日本語,英語,中国語,韓国語)を作りました。本日,現地事務所にお預けしましたので,ご利用いただきます。こちらは,5月1日に埋蔵文化財センターで,私の研究室と覚書を取り交わすことになりました。

学生の中には,卒業研究のアイデアが浮かんだ者もいたかもしれません。連休明けから卒業研究のアクセルを踏み込みましょう!

AI(機械学習)を用いた支笏湖における桜の開花予想サービス – 花丸でした

500度の法則に基づく桜の開花予測の状況です。3月末時点の予想通り,4月30日に500度に達しました!


予想アプリ

桜の開花自体はともかく,3月末日時点で500度への到達予測を4月30日とAI(機械学習)で予想していましたので,正直,驚くべき精度でした。花丸です(笑)。
確かに,下界(笑)は3月に高温が続き,札幌でも既に満開を過ぎ,千歳の大学キャンパスも昨日は満開でした。


支笏湖が比較的緩やかに気温が上昇した背景は,やはり不凍湖であり冷たい水を大量に持つことから,周辺の気温上昇をある程度緩やかにしたのではないかと想像しています。

これが,FileMakerで作成した本アプリが示している「湯たんぽ現象」と結びつきます。
「湯たんぽ現象」とは,高度が高く,本来は「下界」の大学キャンパスよりも寒いはずの支笏湖周辺が,実は暖かいというものです。実際には,冬でも凍らない大量の水があることで,それほど気温が下がらず安定しています。

数年間続けてきた調査が,なんとなく結びつき始めた気がします。
あとは,鏡面現象の予測ができれば良いのですが(笑)。

アプリのスクショも添付します。この時期は湯たんぽ現象は起きていません。高度の高い支笏湖の方がキャンパスよりも涼しくなっています。この涼しさが,桜の開花を下界よりも遅くし,おそらく連休中に見頃になっていると予想します。

湯たんぽ現象

2023年度支笏湖鏡面現象プロジェクト始動

研究室の支笏湖鏡面現象プロジェクト,今年は監視区域を拡大するために,丸駒温泉様にご協力いただけることになりました。これまでの観測点とは,ほぼ対岸に近い場所になります。先日,お邪魔した際には,ここで素晴らしい鏡面現象に出会えたのですが,その際,対岸では鏡面現象はありませんでした。場所によるんですよね。

設置には,日頃お世話になっているOさんに全面的にお手伝いいただきました。到着後,設置場所を吟味して作業。その後,社長に確認していただき,1時間強で作業を終了しました。このカメラにはバックアップ用の小型ソーラーパネルが設置できるのですが,接続後元気よく給電してくれました。途中,雪が降る中を作業してくださったOさんと学生に感謝です。ここからどのような鏡面現象が見られるのか,楽しみです。

作業後,千歳に戻り,学生たちとハンバーグレストラン「アルヒコ」さんで昼食を取りました。次回,画像回収時はチップ定食でしょうか(笑)。